岸田 奈美

小学館「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」ライツ社「もうあかんわ日記」発売中! キナリ★マガジンという有料定期購読noteで月4本エッセイを書くほか、役に立たないことを披露しています。 Official WEB→https://kishidanami.com/

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    • 岸田奈美のキナリ★マガジン

      岸田奈美の人生を応援してくれる親戚のような人たちが、読むことのできるマガジンです。わたしはnoteが収入源なので、このお金でゴリゴリに生きています。「事実は小説より奇なり」な話や、役に立たない話をします。最低月4本の完全有料記事全文+無料記事のおまけ部分が読めます。

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      比較的多くの方の目に触れてしまった記事。3万PV〜100万PVくらい。

    • 突撃!岸田の文ごはん

      伝説の大きなしゃもじを持ち、いま、私が話を聞いて学びたい人に突撃していく大長編です。

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    • 書かせて!前澤さん

      スタートトゥデイの前澤友作さんに会うことになった話。会う度に理解が深まるというより謎が深まっている。

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      家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった

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    はじめて岸田奈美のnoteを読む人へ

    ようこそ、いらっしゃいました! 作家の岸田奈美と申します。いることも、いらんことも、ほぼすべてこのnoteへ息を吐くように残していますので、どうぞ見てってください。 取材やお仕事のご依頼などはこちらにお願いします。 わたしについて1991年、神戸市北区生まれ。中学2年生のときに起業家の父が突然死、高校1年生のときに母が心臓病の後遺症で車いす生活、弟がダウン症、ついでに同居している祖母は認知症が始まって……という、初めての人に話すとわりとギョッとされる家族構成だけども、ハ

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      • 9月の振り返り〜絶賛、本つくり中〜

        こんにちは!吹けば飛ぶような、岸田奈美です。 9月にやったこと、書いたことをまとめました。 姉のはなむけ日記が完結、本づくり進行中およそ5ヶ月にわたってnoteに書き続けていた、“ダウン症の弟がグループホームに入居するまでの話”が終わりました。 無事に送迎車も買え、弟もグループホームに入居できたということです。 更新期間中にキナリ★マガジンを購読してくださった人のうち、希望する人にはお名前入りの本をお送りする準備を、着々と進めています。 こんなにたくさんの読者さんが

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        • 車を使わずにドライブスルーしはじめた時、母は希望を掴む

          このnoteは、ひとつ前に書いたnote↓の後編です。 十五年前、母が長期入院をしていた話の続きである。 入院生活が長引けば長引くほど、母はちょっとずつ、ワガママになっていった。そして、お見舞いをドタキャンしたわたしに嫌味をぶちまけ、怒って電話を切ってしまったのだ。 ふだんは温和な母からは、考えられない豹変ぶり! どうしてそんなことになってしまったのか、今になってやっと、当時の母の心境を知ることができたので、書いていく。 この曲がラジオから流れてきたとき、母は「そう

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          • 長いこと入院すると、母は知らない人になる

            入院というのは、人をここまで豹変させるのかと、恐れ慄いたことがある。 15年前、母が大学病院で入院していた。 重たい心臓病をいきなり発症し、手術で一命をとりとめたものの、下半身に麻痺が麻痺し、さらには病院のベッドで床ずれを患ったため、1年半も入院が長引いてしまった。 明るくて温和な母も、さすがにこたえて溜め息をついていた。 「奈美ちゃん、ごめんなァ……。もうすぐ誕生日やのに、ご飯もなんも作ってあげれへんくて」 「ええねん。オカンとな、喋れるだけで楽しいから」 「お

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            言ってはいけない言葉を言ってしまったら

            今日は生放送のテレビ番組に出演し、放送禁止用語を何気なく言ってしまったことで、ものすごく落ち込んで帰ってきたという話。

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            【内書評】こんとあき「無力で絶対のだいじょうぶ」

            子曰く、 「だいじょうぶ」ほど訳すのが難しい言葉って、ないよな〜〜〜! 子っていっても、あれよ。 うちの弘子(祖母)の方よ。 ちょっとボケてる弘子の方なのよ。 あれは、まだわたしが会社員だった冬。 奇しくもクリスマスの夜。 イカ漁船みたいに成り果て、シャンパングラスがチンチン鳴りまくる街を、物憂げに歩きながら実家に電話した。 弘子が出た。 「いまから帰るけど、家にご飯ある?」 「ある」 「ほんま?」 「あー、もう、だいじょうぶ」 なんとなく、ぼかされたので。 これ

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            『陣内智則の動画を見るためだけのワールド』に迷い込んで孤軍奮闘した

            ずっと憧れだったVRChatをはじめた。 バーチャル空間で自分のキャラクターを動かし、自由に多人数でおしゃべりができるというやつである。 ヘッドセットと両手コントローラーを使えば、まるでその世界にいるように動き回れるのだ。来てるな〜〜〜、未来! 4万円近い機材を買ってまで、わたしがVRChatをはじめたのは。 友だちがほしかった。 小学校、中学校、高校と、連絡をとり続けている友人がひとりもいない。明けても暮れてもパソコンばっかやってたせいである。 しかし、慎重になら

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            誕生日の願いごとは全部、君にあげるよ

            弟はかつて、ガラスを割った罪をなすりつけられたことがある。 弟が14歳のときだった。 中学校が終わっても、弟がちっとも帰ってこない。 「ちょっと見てきたって」 母に言われ、わたしはしぶしぶ靴を履いた。マンションのエレベーターに乗って、一階エントランスで降りたら。 制服を着た弟の背中が見えた。 おるんかい! でも、なにやら様子がおかしい。 弟が立っているのは、ちょうどエントランスのインターホンと、オートロックの自動ドアがあるところだ。 弟と対峙しているのは、小

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            家を出るダウン症の弟にはなむけをしたら、えらいことになった

            キナリ★マガジンで5ヶ月間、10万文字にわたって連載してきた「姉のはなむけ日記」を、9000文字にギュッとして書いた総集編です。全文、無料で読めます。 ゾッとした。 この二年間で、ばあちゃんは認知症になって施設で暮らしはじめ、車いすに乗っている母は心内膜炎で死にかけ、わたしは会社をやめて作家業についた。 ダウン症で4歳下の弟だけは、実家で暮らし、福祉作業所へ通って手仕事をし、マイペースを貫いていた。 ふと立ち止まって、ゾッとしたのは。 この先、わたしや母の身になにか

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            姉のはなむけ(姉のはなむけ日記)

            グループホーム入居を目指し、ダバダバと奮闘する姉と弟の記録。前回のお話はこちら。 始まりのお話はこちら。 季節が変わった。 朝、目が冷めた瞬間、汗ばんでいないことに気づいた。あんまり暑くない。これはもしや雨じゃないか。ゾッとしたが、ベランダからは明るい光が差し込んでいた。 秋が先っちょだけやってきたのだ。ことの始まりは春だったのに、なんという信じられない早さ。 ついにこの日がやってきた。 送迎車の納車だ! グループホームに送迎車がなくて弟が入居できない、というシン

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            お金では手に入らなかったもの(姉のはなむけ日記)

            グループホーム入居を目指し、ダバダバと奮闘する姉と弟の記録。前回のお話はこちら。 始まりのお話はこちら。 本文中の写真は友人の仁科勝介(かつお)くんが撮ってくれました しゃべりが、達者になった。 週末、実家へ帰るごとに、おどろいてしまう。弟のしゃべりが、目を見張るほど達者になっているのだ。 弟との会話を文章にするときは、読んでる人がわかりやすいように、少し翻訳をして書いているが、実際はもっとわかりづらかった。 「こんにちは」は、本当は「おんいいわ」に聞こえる。

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            亀の名は(姉のはなむけ日記)

            グループホーム入居を目指し、ダバダバと奮闘する姉と弟の記録。前回のお話はこちら。 始まりのお話はこちら。 グループホームに看板がついた。 なかの工芸のお父さんと妹さんが、車で運んで、スコップかなんかで地面を掘り、トンカチかなんかでトンテンカンテンし、つけてくれたのだ。 ちょうどその時間に仕事があったので、入れ違いになってしまったが、さっそく見に行った。 みょーん。 母が運転する車に乗り、近づいていたときから薄々わかっていたが、存在感がすごかった。 大きい。野球場

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            【お願ひ】校正作業をたすけてください

            藪からスティックにすみません。 わたしのnoteで連載中の「姉のはなむけ日記」が、9月9日ごろに完結します。原稿をわたしが編集し、一冊の本にして、キナリ★マガジンを購読しているみなさんに無料で送りつける算段です。 が、校正作業が、間に合ってません! 誤字・脱字をなおしたり、表記をあわせたりすることを、校正といいます。いつもは出版社のキッチリした人々にやってもらうんですが、今回はわたししかいません。 頼もしいマネージャー氏を頼ればいいやーとか甘えたことを考えていたら、な

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            こちょこちょ(姉のはなむけ日記)

            グループホーム入居を目指し、ダバダバと奮闘する姉と弟の記録。前回のお話はこちら。 始まりのお話はこちら。 弟の電話は毎晩、続いていた。 「あのな、あのな、あのーな!」 からはじまり、興奮しているようなのだが、発音がはっきりしていないのでなにを言ってるのかがいまいちわからない。 「なんたらがもう、あかーんって、やねん!こらっ、やねん!」 なんのこっちゃわからないのだが、あかんことだけはわかる。岸田家はそれぞれ軽率にその三文字だけを口に出しがち。 中谷のとっつぁんに

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            飽きっぽいから、愛っぽい|エッセイを書くということ @パソコンの前で

            キナリ☆マガジン購読者限定で、「小説現代9月号」に掲載している連載エッセイ全文をnoteでも公開します。 表紙イラストは中村隆さんの書き下ろし、今回が最終回です。 わたしはなんのために、エッセイを書いてるんだろう。 二ヵ月前、ちょうど暑くなってきたころから、途中で力尽きるように、書くのをやめてしまう原稿がどっと増えた。下手になったなあ、と落ち込んでしまう日もある。 最近、気づいたことがある。 いや、本当はずっと前から気づいていたけど、気づかないふりをしていたことが。

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            さみしさはまぶしい(姉のはなむけ日記)

            グループホーム入居を目指し、ダバダバと奮闘する姉と弟の記録。前回のお話はこちら。 始まりのお話はこちら。 母とわたしと弟と、そろって晩ごはんを食べた。 そのあと弟は、お風呂に入った。シャワーの音に負けないぐらい盛大な鼻歌を聞きながら、わたしは寝室でパソコンに向かっていた。 「奈美ちゃん」と、母がリビングから小さな声で呼ぶ。行ってみると、ソファの前に、弟の青いボストンバッグがあった。中身がちゃんと詰まっている。 車いすに座る母の膝の上には、母が選び、ていねいにたたんだ

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