岸田 奈美

小学館「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」ライツ社「もうあかんわ日記」発売中! キナリ★マガジンという有料定期購読noteで月4本エッセイを書くほか、役に立たないことを披露しています。 Official WEB→https://kishidanami.com/

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    • 岸田奈美のキナリ★マガジン

      岸田奈美の人生を応援してくれる親戚のような人たちが、読むことのできるマガジンです。わたしはnoteが収入源なので、このお金でゴリゴリに生きています。「事実は小説より奇なり」な話や、役に立たない話をします。最低月4本の完全有料記事全文+無料記事のおまけ部分が読めます。

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      伝説の大きなしゃもじを持ち、いま、私が話を聞いて学びたい人に突撃していく大長編です。

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    • 書かせて!前澤さん

      スタートトゥデイの前澤友作さんに会うことになった話。会う度に理解が深まるというより謎が深まっている。

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    はじめて岸田奈美のnoteを読む人へ

    ようこそ、いらっしゃいました! 作家の岸田奈美と申します。いることも、いらんことも、ほぼすべてこのnoteへ息を吐くように残していますので、どうぞ見てってください。 取材やお仕事のご依頼などはこちらにお願いします。 わたしについて1991年、神戸市北区生まれ。中学2年生のときに起業家の父が突然死、高校1年生のときに母が心臓病の後遺症で車いす生活、弟がダウン症、ついでに同居している祖母は認知症が始まって……という、初めての人に話すとわりとギョッとされる家族構成だけども、ハ

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      • さみしさはまぶしい(姉のはなむけ日記)

        グループホーム入居を目指し、ダバダバと奮闘する姉と弟の記録。前回のお話はこちら。 始まりのお話はこちら。 母とわたしと弟と、そろって晩ごはんを食べた。 そのあと弟は、お風呂に入った。シャワーの音に負けないぐらい盛大な鼻歌を聞きながら、わたしは寝室でパソコンに向かっていた。 「奈美ちゃん」と、母がリビングから小さな声で呼ぶ。行ってみると、ソファの前に、弟の青いボストンバッグがあった。中身がちゃんと詰まっている。 車いすに座る母の膝の上には、母が選び、ていねいにたたんだ

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        • 今週のもうあかんわ「俗世に向いてない」

          みんなの「もうあかんわ」な話を、岸田奈美が趣味で集めています。採用されたら図書券やステッカーをプレゼント! →なぜ集めているのか? →応募フォーム 今週のもうあかんわヘッダー文字職人 じゅんじゅん  ぼくは、電車とドライブが大好きな12歳の男の子です。がんばって、書くのでたくさんの人に見てもらいたいです。 文字職人になっていただいたあと、お給料で、ご家族のみなさんにひとつずつお菓子をプレゼントされたそうで、お菓子の山に埋もれた本当に素敵な写真をお送りいただきました。

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          • 伝説のワンメーターガール(姉のはなむけ日記)

            グループホーム入居を目指し、ダバダバと奮闘する姉と弟の記録。前回のお話はこちら。 始まりのお話はこちら。 弟がグループホームへ本入居する、前日。 今までは二泊三日、三泊四日と、少しずつグループホームへ泊まる日を増やしていたけど、これからは平日の間、ずっと泊まることになる。 「泊まる」から「暮らす」へ、変わるのだ。 土日はこれまで通り、神戸の実家で母とわたしと弟と犬の梅吉がそろうので、そこまで大げさな旅立ちではないのだが。 どうしてだか焦って、今のうちしかできない(

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            • 大人になったら手に入らないけど、贈ることはできるもの

              渋谷パルコの『ほぼ日曜日』イベントで、写真家の幡野広志さんとお話した。 幡野さんは、奥さんと、息子さんの優くんへあてた48通の手紙をまとめた『ラブレター』という本を出されたばかり。 そんなラブレターにも収録されている写真と文章が、息をするように並べんだり、浮かんだりしている展覧会場に、たくさんの人たちが集まってくれた。 お話するテーマは『family』なので、わたしは母をつれて、familyで参加した。たぶん、幡野さんが思うfamliyと、ウチは似てるんじゃないかと思っ

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              • 通報する神あれば、親切する神あり(姉のはなむけ日記)

                グループホーム入居を目指し、ダバダバと奮闘する姉と弟の記録。前回のお話はこちら。 始まりのお話はこちら。 弟がグループホームへ本入居することに決まったので、そうと決まれば、いろいろと決まりごとの確認や、送迎車もドライバーさんの募集をしなければ。 わたしと母と弟で、再び、グループホームを訪れた。 中谷のとっつぁんと、スタッフさんたちが待ってくれていた。 他の入居者枠も、あっという間に埋まってしまったそうだけど、今日はまだ誰もいなかった。 こういうちゃんとした場に座る

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                • こんなふうに生きられたら(姉のはなむけ日記)

                  グループホーム入居を目指し、ダバダバと奮闘する姉と弟の記録。前回のお話はこちら。 始まりのお話はこちら。 一ヶ月間の、弟のグループホーム体験入居が終わった。 「良太。ほんまに、あそこで暮らせそう?」 母には「うん」と答えたらしいが、何度かたずねると、たまに「うーん」と首をひねっている。そりゃそうだ。生活が大きく変わる、人生の節目。 弟とふたりで話してほしい、と母から頼まれた。 「良太はな、奈美ちゃんといるときはめっちゃ笑うねん」 そんなアホな。 しかし、母が自

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                  • 飽きっぽいから、愛っぽい|ホラ吹きの車窓から@静岡県新富士駅のあたり

                    キナリ☆マガジン購読者限定で、「小説現代8月号」に掲載している連載エッセイ全文をnoteでも公開します。 表紙イラストは中村隆さんの書き下ろしです。 母と一緒に、上京する仕事ができた。 新神戸駅から東京駅まで、新幹線のぞみ号に乗って。母は昨年春に心内膜炎の大手術をしてから、神戸を離れることはほとんどなかったので、遠出は久しぶりだ。 四時間も眠らないうちに始発の新幹線へ飛び乗ったのだが、母は元気だった。それどころかギンギンに冴えていた。 「富士山、いつごろ見えるやろか

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                    • 夕暮れの大脱走(姉のはなむけ日記)

                      グループホーム入居を目指し、ダバダバと奮闘する姉と弟の記録。前回のお話はこちら。 始まりのお話はこちら。 三週目のグループホーム体験入居が、はじまる。 週末、いったん実家へ帰ってきた弟が、ふらつきながら部屋を出てきた。足がもつれている。とはいえ、どう見てもわざとなので、もつれるというか、小粋なステップを踏んでいる。 「ちょっと、なんかぼく、しんどいねん」 「しんどいん?」 「ねつあるねん」 「マジか。体温計はかったるわ!」 「いいねん、いいねん」 弟は、小粋

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                      • ギンギラギンの26歳男児(姉のはなむけ日記)

                        グループホーム入居を目指し、ダバダバと奮闘する姉と弟の記録。前回のお話はこちら。 始まりのお話はこちら。 体験入居中のグループホームへ、もう行かないと宣言する弟。いままでの苦労が水のバブルになるやも。 あせってはいけない。 「なんで行きたくないん?」 「もう、あかん、っていわれます」 「あかんって、なにがや」 「スマホで、でんわしたら、あかんって、いわれます」 実際は「あっ、いやあ、スマホが」「でんわ、あかんって」「いわれる、あかん」「だめ、スマホ」とか、もそ

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                        • いいから北海道発「トリトン」と「根室花まる」で陸上寿司を食べてくれ

                          陸上寿司愛好会、発起人の岸田奈美です。 陸上寿司愛好会とは、陸でとれたネタの寿司をとにかく愛でまくる会です。表の顔は。 裏の顔としては「それって子どもが食べるやつだよね」「寿司屋にきて魚を食べないとか損してるよ」「雑魚寿司(笑)」などとおっしゃる方々の口へ、順番にシャリという名の思想を詰め込んでいく平和運動団体です。ストップ、寿司差別。 さて。 陸上寿司を食べ続けてる愛好者も。 陸上寿司が気になるけど、やっぱり海中寿司が食べたいという水陸両用者も。 北海道発の回転

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                          • 避け続けた投票もポテトも、こんなもんか

                            このnoteは、音声入力機能をつかって、喋りながら書きました。その様子をYoutubeで配信していたら、励ましてくれたり、校正や調べ物してくれたりする人がいて、とても助かりました。(配信の録画) あんまり誰かに言ったことないけど。 選挙の投票に行くのは昨日でやっと2度目。10年ぶり2度目。  甲子園出場なら褒められるけど、ここは神戸市北区。「甲子園って神戸にあるんでしょ」って言われるたび、アサヒスーパードライのロング缶握りつぶしてブチギレてたじいちゃん、元気かな。一昨年

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                            • 細川たかしはここにいたい(姉のはなむけ日記)

                              グループホーム入居を目指し、ダバダバと奮闘する姉と弟の記録。前回のお話はこちら。 始まりのお話はこちら。 弟の、グループホームでの体験宿泊がはじまった。月曜日から、二泊三日。 部屋に貼ってあるカレンダーには「グループホーム」と書かれていた。実際には「クルーポヘーム」だったけど。 通ってる福祉作業所でも 「あさってからぼく、グループホームです」 「ぼく、いくからね。グループホーム」 と、スタッフさんやお仲間に伝えていたそうだ。 出発の前夜。 水色のボストンバッ

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                              • ばあちゃんの再来と蜃気楼

                                ばあちゃんと、会うことになった。 怖い。 なんせ、ばあちゃんと会うのは4ヶ月ぶりである。 それまでは、毎日朝から晩までリビングを陣取り、クリストファー・ノーラン『ダンケルク』IMAX上映とタメ張れるほどの迫力轟音でテレビをつけ、手をたたいてヒャーッヒャッヒャッと笑うばあちゃんと、毎日、顔をあわせていたのに。 隣の部屋にいても、山田くんが座布団持っていく足音が聞こえた。客席がウケるたびに爆撃のような音。笑点で「頼むから誰もウケるな」と願っていた家族はたぶん、日本中探しても

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                                • 最低限!刺激的ビフォーアフター(姉のはなむけ日記)

                                  グループホーム入居を目指し、ダバダバと奮闘する姉と弟の記録。 前回のお話はこちら。 始まりのお話はこちら。 弟の体験入居の日が、目前まで迫っていた。 一ヶ月間、グループホームでためしに暮らしてみて、やっていけそうなら本入居になる。まずは週に二泊三日から、少しずつ増やして、慣れるのだ。 別府でみつくろってもらった送迎車(セレナ)は、馬〆社長の 「本入居が決まってからの契約でいいですよ!それまで大切に預かっておきます」 というお言葉に、ベロンベロンに甘えた。 体験

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                                  • 飽きっぽいから、愛っぽい|家族旅行は白く霞んで@鳥取県の大山の麓

                                    キナリ☆マガジン購読者限定で、「小説現代5月号」に掲載している連載エッセイ全文をnoteでも公開します。 表紙イラストは中村隆さんの書き下ろしです。 幼いころ、弟はいつもフードつきのスウェットばかり着せられていた。 障害の特性なのか、同年齢の子どもたちに比べると明らかに落ち着きがなく、彼はまるで跳ね回るパチンコ玉だった。 ついさっきまで地面へ座っていたと思えば、ワープしたかのような速さで道路へ飛び出し、間一髪、母に抱きとめられて命拾いしたこともある。 びっしょりと汗

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