今日は堂々と勇ましく、そして明日は墓の前
実は2年ほど、祖父母の遺骨がどこにあるか知らなかった。
父、父の兄、父の母、父の父という順番で亡くなったので、父方の家族はみんないなくなってしまった。
大工をやっていた祖父は、仕事中にノーヘルで屋根から落ちて大怪我をしてから入院を繰り返し、最期の10年は病院でほぼ寝たきりだったから、
「やっと四人そろって、チャーハンでも囲めてるんやろか」
火葬場からのぼる煙を見て、呑気に思った。
甲子園の祖父母の家へ遊びに行くたび「わてが作ったんやで!」と、得意顔で祖母がふるまって