岸田 奈美

小学館「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」ライツ社「もうあかんわ日記」発売中! キナリ★マガジンという有料定期購読noteで月4本エッセイを書くほか、役に立たないことを披露しています。 Official WEB→https://kishidanami.com/

岸田 奈美

小学館「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」ライツ社「もうあかんわ日記」発売中! キナリ★マガジンという有料定期購読noteで月4本エッセイを書くほか、役に立たないことを披露しています。 Official WEB→https://kishidanami.com/

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    • 岸田奈美のキナリ★マガジン

      岸田奈美の人生を応援してくれる親戚のような人たちが、読むことのできるマガジンです。わたしはnoteが収入源なので、このお金でゴリゴリに生きています。「事実は小説より奇なり」な話や、役に立たない話をします。最低月4本の完全有料記事全文+無料記事のおまけ部分が読めます。

    • 姉のはなむけ日記〜ダウン症の弟のグループホーム入居騒動〜

      ダウン症の弟が自立のため、グループホームへ入居することになっただけのはずが、別府まで車を買いに行ったり、看板をあわてて立てたり、家族で泣いたりした日々のこと。

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      比較的多くの方の目に触れてしまった記事。3万PV〜100万PVくらい。

    • 突撃!岸田の文ごはん

      伝説の大きなしゃもじを持ち、いま、私が話を聞いて学びたい人に突撃していく大長編です。

    • キナリ杯2020(概要・受賞発表)

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      家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった

      奈美, 岸田
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    記事一覧

    病院で骨抜きのサバを出されては怒り狂う人よ

    キレ散らしてる人の声を“聞く”のは嫌いだが、“読む”のは嫌いじゃない。 なぜか惹かれてしまうこともあった。人に誇る衝動では、絶対に無いが。 病気にかかる家族が多…

    岸田 奈美
    6日前

    ミルクレープと困った顔の大義名分

    弟がスマホで、病室にいる母へ写真を送ったらしい。 母がわたしにも転送してくれた。 「ええ写真やなあ!?」 思わず声が出た。姉の欲目かもしれないが、ええ写真すぎて…

    岸田 奈美
    10日前

    写真を教えてくれた幡野さんへ

    幡野広志さんへ。 この間は、写真の撮り方を教えてくださって、ありがとうございました。 幡野さんと、高校生と、三人で京都を歩いているだけでも、笑いっぱなしで楽しか…

    岸田 奈美
    12日前

    神様

    今日、たぶん、神様に会った。 よく澄んで晴れた、秋の午後だった。 総胆管結石で入院している母からLINEで連絡があった。 「退院、来週明けやって」 もともとは何週間…

    岸田 奈美
    2週間前

    病袋と極楽の香り

    聞くところによると、早くも福袋の予約が始まったという。正月の風物詩。スタバや無印良品の福袋は、熾烈の抽選販売だそうな。 病院の売店でも、袋が爆売れしている。 そ…

    岸田 奈美
    2週間前

    病院送り・ダ・カーポ

    母が総胆管結石で深夜に緊急入院した。なんやかんやあって、手術室に入ったのはお昼だった。 「呼ばれた!15分後に手術室や!」 病室で待機していた母から、LINEが届いて…

    岸田 奈美
    2週間前
    病院で骨抜きのサバを出されては怒り狂う人よ

    病院で骨抜きのサバを出されては怒り狂う人よ

    キレ散らしてる人の声を“聞く”のは嫌いだが、“読む”のは嫌いじゃない。

    なぜか惹かれてしまうこともあった。人に誇る衝動では、絶対に無いが。

    病気にかかる家族が多かったせいで、あちこちの病院にわたしもよく付き添ってきた。

    待ち時間が長いと、暇つぶしに院内をうろつく。

    廊下に

    『患者様のお声コーナー』

    があると、必ず足を止める。

    患者が自由に要望を投書し、病院がそれに答えたものが張り出さ

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    ミルクレープと困った顔の大義名分

    ミルクレープと困った顔の大義名分

    弟がスマホで、病室にいる母へ写真を送ったらしい。

    母がわたしにも転送してくれた。

    「ええ写真やなあ!?」

    思わず声が出た。姉の欲目かもしれないが、ええ写真すぎてビビった。

    普通、去りゆくレッサーパンダの尻は撮らない。なんとかして前から撮りたい。そういう普通じゃないところには、必ずクリエイターの意志が込められていると、先日も論じたばかりで。

    遠ざかってゆくレッサーパンダを、なんとかしてレン

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    写真を教えてくれた幡野さんへ

    写真を教えてくれた幡野さんへ

    幡野広志さんへ。

    この間は、写真の撮り方を教えてくださって、ありがとうございました。

    幡野さんと、高校生と、三人で京都を歩いているだけでも、笑いっぱなしで楽しかったです。

    京都はあいにく、秋冷えする雨でしたね。わたしは一族きっての晴れ女なので、大切な予定の日に雨が降るという慣れない無念さにズゥゥゥンと沈んでいましたが、幡野さんは気にも留めませんでした。

    「雨が降った日に歩いたんだから、雨が

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    神様

    神様

    今日、たぶん、神様に会った。

    よく澄んで晴れた、秋の午後だった。

    総胆管結石で入院している母からLINEで連絡があった。

    「退院、来週明けやって」

    もともとは何週間か入院するかもと聞いてたので「あらま!」と弾んだ返信を打っていたら。

    「肝臓が回復したらすぐに、また入院やって」

    わたしは「あらま!」を「あらま…」にサッと打ち直した。

    3日前に内視鏡での手術を終えたばかりの母だったが、結

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    病袋と極楽の香り

    病袋と極楽の香り

    聞くところによると、早くも福袋の予約が始まったという。正月の風物詩。スタバや無印良品の福袋は、熾烈の抽選販売だそうな。

    病院の売店でも、袋が爆売れしている。

    それが、こちら。

    入院セット袋である。

    身内の入院が決まると、買い物競争がはじまる。

    看護師さんから

    「こちら、できるだけ早めにお願いします」

    と、小さな紙をぺろっと渡されるのだ。

    ・下着
    ・タオル
    ・歯ブラシ、歯磨き粉、コッ

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    病院送り・ダ・カーポ

    病院送り・ダ・カーポ

    母が総胆管結石で深夜に緊急入院した。なんやかんやあって、手術室に入ったのはお昼だった。

    「呼ばれた!15分後に手術室や!」

    病室で待機していた母から、LINEが届いて知った。

    感染症対策で、わたしは病室に入れないのだ。

    昨年までの命にかかわる手術とはちがい、ギリギリまで実況してくれるのだが、母なりのサービス精神だろうか。

    手術着のことを、衣装と言っていた。女優か。

    どうやら、緑色の入院

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