新作を月4本+過去作400本以上が読み放題。岸田家の収入の9割を占める、生きてゆくための恥さらしマガジン。購読してくださる皆さんは遠い親戚のような存在なのです!いつもありがとう!
岸田奈美|NamiKishida
年末のある日とつぜん、部屋の天井が落ちて、上階の汚水が流れこんできたときの限界記録。
比較的多くの方の目に触れてしまったnoteを集めました。
母が心内膜炎で入院、祖母は認知症が悪化、犬は大暴れで……岸田家の危機に、祖父の葬儀、鳩の襲来などが続々と!「もうあかんわ」と嘆きながら毎日更新した2ヶ月の記録。ライツ社から発刊した同名の書籍に収録していないエピソードも。(イラスト:水縞アヤさん)
NHK BSプレミアムドラマ「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」の原作エッセイ・撮影現場レポートのまとめ。ドラマは“岸本七実”が主人公のトゥル〜アナザ〜スト〜リ〜なので、読んでから観ても楽しめること大請け合い!
いまだわたしも迷っている途中のことですが、いつも応援してくれるキナリ★マガジンの読者の人には、わたしの炎上に対する考えを知っておいてほしいなと思って書きました。特定の誰かを攻撃したり、守ったりするのではなく、ただわたしがわたしのことを書いているだけなので安心してください。 これでお金稼ぎをしようというつもりは全然なくて、わたしの不完全な言葉を、正面からゆっくりどっしり受け止めてくださる方だけに読んでほしいと思ったから、そういう設定にしています。いつもありがとうございます。
「ええ靴は、ええとこに連れてってくれるさかい」 頭のなかの、比較的取り出しやすい場所にしまってある言葉だ。大阪に住んでいたとき、梅田の古い駅ビルの奥でアホみたいに安いレディース靴を売りさばいていたおばちゃんが、ニカッと笑って言っていた。 おばちゃんええこと言うやんけ、と感動して、わたしはそこで絶妙に野暮ったい仕事用パンプスを買った。 あとから、それはフランスのことわざだと知って、びっくりした。めちゃくちゃネイティブ大阪ナイズドされているなと思った。もはや原文より語呂がい
宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を読んでいた。読み込んでいた。 あす土曜日、著名な書評家のかたと語り合うのだ。一言一句、逃してなるものかと。鉱石や鳥たちが息づく美しい文章を、両の眼からダバダバとポカリスエットのように取り込んでた。もう、タップタプ。 まあ、そんなこんなで、目と肩が壊滅的なダメージを受けたわけで。故障も故障で、今シーズンは絶望的。 悪いところに煙かぶったら治るってうわさの浅草寺へ行き、両目かっぴらいて煙でいぶすしかねえ。そう思ってたら。 「予約のとれない究極の
キナリ☆マガジン購読者限定で、10月22日発売「小説現代11月号」に掲載している連載エッセイ全文をnoteでも公開します。(講談社さんありがとうございます) 表紙イラストは中村隆さんの書き下ろしです。 「そうそう、ニコラス・ケイジっておるやんか。わたしはあれ、ニコラス刑事やと思っててん。刑事さんが演技もやる時代になったんや、せやからスタントも上手いねんな、普通の俳優さんではこうはいかんからね……って。びっくりしたわ。あとな、ヒヤリハットもそういう帽子があるんかと思ってたん
深夜ラジオで話すテンションくらいでしか語れない、最近起こったアホな話をいくつかまとめて、德永英明さんのカバーアルバムのように続々とバラエティに飛ばしながら書きます。 祖母がなんでもかんでも凍らせる件わたしは現代の伏魔殿と呼ばれる東京で暮らし、母と弟とばあちゃんは自然豊かな神戸で暮らしている。出稼ぎというやつだ。 ばあちゃんは、母の母なのだけど、この親子が本当にびっくりするくらい似ていない。母は心配りのうまい(心配ばっかりすると、気が効くのダブルミーニング)人であるのに対し
100文字で済むことを、2000文字で書く。作家の岸田奈美です。 いることも、いらんことも、noteへ息を吐くように残しています。 お仕事のご依頼などはこちらにお願いします。 わたしについて1991年、神戸市北区生まれ。中学2年生のときに起業家の父が突然死、高校1年生のときに母が心臓病で車いす生活、弟が生まれつきダウン症。認知症で荒ぶる祖母と、よく吠えるかわいい犬の梅吉も一緒に毎日が楽しい。 関西学院大学人間福祉学部社会起業学科に在学中、株式会社ミライロの創業メンバー