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岸田奈美|NamiKishida
年末のある日とつぜん、部屋の天井が落ちて、上階の汚水が流れこんできたときの限界記録。
比較的多くの方の目に触れてしまったnoteを集めました。
母が心内膜炎で入院、祖母は認知症が悪化、犬は大暴れで……岸田家の危機に、祖父の葬儀、鳩の襲来などが続々と!「もうあかんわ」と嘆きながら毎日更新した2ヶ月の記録。ライツ社から発刊した同名の書籍に収録していないエピソードも。(イラスト:水縞アヤさん)
NHK BSプレミアムドラマ「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」の原作エッセイ・撮影現場レポートのまとめ。ドラマは“岸本七実”が主人公のトゥル〜アナザ〜スト〜リ〜なので、読んでから観ても楽しめること大請け合い!
つけ麺が好き。 地球上のあらゆる麺類のなかで、つけ麺が一番好き。今のところ。 でも、巷のラーメン通のように西へ東へ麺巡りをすることはなく、こと麺類においてわたしは保守派である。 大阪であれば「時屋」、東京であれば「六厘舎」をことあるごとに食べ続けている。ちなみに両店は、わたしが生まれてはじめて西と東でそれぞれつけ麺デビューを果たした店だ。 ヒヨコと同じで、初めて目の当たりにしたつけ麺を親だと思ってついていく。 そんなわたしが昨年、京都に引っ越してきた。 「京都はラ
ばあちゃんの耳が、日に日に遠いところへ行っている。 たぶんもう青函トンネルとあちら側とこちら側くらいの距離がある。 「ごちそうさま」の代わりに「お地蔵様」と言っても気づかなかった。 高い音が聞き取りづらいらしく、声域がソプラノ〜アルトの岸田家ではできるだけ低い声で話さないとなんの連絡もできないので、ヤクザのタマの取り合いみたいなドス声が飛び交う家になってしまった。ヴオオィ、ゴルァ、風呂わいとるでワレェ……! さて。 また、介護保険の認定調査の季節が巡ってきた。 介
ごきげんよう、岸田奈美です。 全財産を使ってボルボを買い、手だけで運転できるように改造してから、一年が経ちました。 これね。 2022年1月13日(木)、これを書いているあと数秒後に「奇跡体験!アンビリバボー」で、特集されてます。すごい。 もう一年よ。早い。 あれが、クライマックスだと思ってたんだけどな。 まさか納車してすぐ母が緊急手術で死にかけたり、じいちゃんが大往生RTAになったり、ばあちゃんが遺産の1,500万円使い込んでたことがわかった瞬間盛大にボケたり、
※メンタルが弱っている現在のことです。そんなにどぎつい書き方はしてないと思うんですが、つられてしんどくなってしまう人はご注意ください。 ※医師や専門家のお話を交えつつ書いていますが、いち個人の、しかも特殊な職業のわたしの話であることをご了承ください。 前回のnoteに引き続き、わたしの心が疲労骨折した話なのだが。 そもそも、なんで疲労骨折したねん。 好きなことを仕事にして、寝不足の翌日は泥のように寝て、夜型だから朝はなんも予定を入れないようにして、家族の心配ごともひとつ
はじめにじいちゃんの喪中ゆえに、新年の挨拶を遠慮させていただきますが、こういうときは、なんて言えばいいのでしょう。 「ボクの国に喪中なんて文化ないヨォ!パーティーも、そんな気になれないって人だけ辞退したらいいジャン!日本の人々、ホントにアホまじめネェ〜」 喪中なもんで、恒例の西宮えびす神社への初詣もできず、せめて地元の海に祈っとくか〜とポセイドン信仰かまして入った海上レストランで、鉄板焼シェフをしていたトルコ人に言われた。言いすぎ。 イェニ・ユルヌズ・クトゥル・オルスン