岸田奈美|NamiKishida
100文字で済むことを2000文字で書きます。noteをまとめた本『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった(小学館)』『もうあかんわ日記(ライツ社)』『傘のさし方がわからない(小学館)』『飽きっぽいから、愛っぽい(講談社)』|コルク所属の作家
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カーシェアを借りただけで知らん寺に着いた
深夜2時をまわった。
本来なら、23時には床に就けるはずだった。無印良品で手に入れて、替えたばかりの「あたたかファイバーベロアボックスシーツ」に冷え性の手足を包んで、良い夢を見ているはずだった。
なぜ深夜2時をまわったのか。わたしがさっきまで、京都の山奥の名前すらわからん寺にいたからである。
今日は弟が京都の自宅へ来ることになっていた。
わたしは夜まで仕事があったので、その間に母が例のボル
今週のもうあかんわ「よく動きすぎる息子のハーネス」
みんなの「もうあかんわ」な話を、岸田奈美が趣味で集めています。採用されたら図書券やステッカーをプレゼント!
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もうあかんすぎて、もうだれかに笑ってほしいという叫びたちなので、みんなで笑い飛ばしましょう。笑うだけで人の役に立てます。
今週のもうあかんわヘッダー文字職人
ももさん
福岡在住で保育士をしています。まさか400人もの応募された人の中から選んで頂け
だらしないやつは地べたに置いた半開きのパソコンからスマホを充電しがち
普段から、机の上のほこりを払うくらいのノリで、メモ帳に「なにに使えるかわからんけど思い浮かんだこと」を書き留めている。
ものを書いて日銭を稼ぐようになってから、炸裂した貧乏性ともいえる。うちのばあちゃんが、冷蔵庫の中の扉ポケットに、いつのかわからん調味料の小袋を大量に溜め込んだまま腐らせているのだが、あの気持ちがわかる。
「いつか使えるかもしれんから」と温めていたけど、どうにもこうにもならんか