岸田奈美|NamiKishida

100文字で済むことを2000文字で書く。『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家…

岸田奈美|NamiKishida

100文字で済むことを2000文字で書く。『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった(小学館)』『もうあかんわ日記(ライツ社)』『傘のさし方がわからない(小学館)』『飽きっぽいから、愛っぽい(講談社)』|コルク所属|関西大学客員教授

マガジン

  • 岸田奈美のキナリ★マガジン

    【7/22まで!初回購読者限定無料クーポン「kazokazo242」】新作を月4本+過去作400本以上が読み放題。岸田家の収入の9割を占める、生きてゆくための恥さらしマガジン。購読してくださる皆さんは遠い親戚のような存在なのです!いつもありがとう!

  • 漏水ビチョビチョ日記〜天井から汚水が止まらない人間の記録〜

    年末のある日とつぜん、部屋の天井が落ちて、上階の汚水が流れこんできたときの限界記録。

  • 【無料】よく読まれる記事

    比較的多くの方の目に触れてしまったnoteを集めました。

  • もうあかんわ日記〜2ヶ月間の限界家族〜

    母が心内膜炎で入院、祖母は認知症が悪化、犬は大暴れで……岸田家の危機に、祖父の葬儀、鳩の襲来などが続々と!「もうあかんわ」と嘆きながら毎日更新した2ヶ月の記録。ライツ社から発刊した同名の書籍に収録していないエピソードも。(イラスト:水縞アヤさん)

  • 家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった

    NHK BSプレミアムドラマ「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」の原作エッセイ・撮影現場レポートのまとめ。ドラマは“岸本七実”が主人公のトゥル〜アナザ〜スト〜リ〜なので、読んでから観ても楽しめること大請け合い!

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カーシェアを借りただけで知らん寺に着いた

深夜2時をまわった。 本来なら、23時には床に就けるはずだった。無印良品で手に入れて、替え…

飽きっぽいから、愛っぽい|すすめづらいものを、他人にすすめる@北海道札幌

キナリ☆マガジン購読者限定で、「小説現代11月号」に掲載している連載エッセイ全文をnoteでも…

今週のもうあかんわ「よく動きすぎる息子のハーネス」

みんなの「もうあかんわ」な話を、岸田奈美が趣味で集めています。採用されたら図書券やステッ…

今日も今日とて、水が美味い

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だらしないやつは地べたに置いた半開きのパソコンからスマホを充電しがち

普段から、机の上のほこりを払うくらいのノリで、メモ帳に「なにに使えるかわからんけど思い浮…

消えた1500万円

「ほんまにあかん話は、人に言えへんのや」 母の言葉である。 最近になってようやく母の腹の…

カーシェアを借りただけで知らん寺に着いた

カーシェアを借りただけで知らん寺に着いた

深夜2時をまわった。

本来なら、23時には床に就けるはずだった。無印良品で手に入れて、替えたばかりの「あたたかファイバーベロアボックスシーツ」に冷え性の手足を包んで、良い夢を見ているはずだった。

なぜ深夜2時をまわったのか。わたしがさっきまで、京都の山奥の名前すらわからん寺にいたからである。

今日は弟が京都の自宅へ来ることになっていた。

わたしは夜まで仕事があったので、その間に母が例のボル

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飽きっぽいから、愛っぽい|すすめづらいものを、他人にすすめる@北海道札幌

飽きっぽいから、愛っぽい|すすめづらいものを、他人にすすめる@北海道札幌

キナリ☆マガジン購読者限定で、「小説現代11月号」に掲載している連載エッセイ全文をnoteでも公開します。

表紙イラストは中村隆さんの書き下ろしです。

ひとりの医師に、一冊の本を届けるために、北海道へ飛んだ。

十月といえど、全国的に夏日が続いていたので、汗っかきのわたしはスーツケースに半袖のブラウスを詰め込み、Tシャツを身にまとってきてしまった。

新千歳空港の地下から電車に乗り、札幌駅で降

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今週のもうあかんわ「よく動きすぎる息子のハーネス」

今週のもうあかんわ「よく動きすぎる息子のハーネス」

みんなの「もうあかんわ」な話を、岸田奈美が趣味で集めています。採用されたら図書券やステッカーをプレゼント!

→なぜ集めているのか?
→応募フォーム

もうあかんすぎて、もうだれかに笑ってほしいという叫びたちなので、みんなで笑い飛ばしましょう。笑うだけで人の役に立てます。

今週のもうあかんわヘッダー文字職人
ももさん
福岡在住で保育士をしています。まさか400人もの応募された人の中から選んで頂け

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今日も今日とて、水が美味い

今日も今日とて、水が美味い

仕事で仲良くなったある人から、おそるおそる言われた。

「岸田さんって、その、文筆業以外にお仕事されてます?」

「してますよ。しゃべるとか」

「いや、それがその」

その人は、聞いていいものかどうか、少し迷う目をした。とても親近感がわく。わたしも素っ頓狂な場面に出くわすと、よくその目をする。

「いわゆるその、特殊な宗教とか」

「特殊な宗教!?」

わたしが主催している陸上寿司愛好会を特殊な

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だらしないやつは地べたに置いた半開きのパソコンからスマホを充電しがち

だらしないやつは地べたに置いた半開きのパソコンからスマホを充電しがち

普段から、机の上のほこりを払うくらいのノリで、メモ帳に「なにに使えるかわからんけど思い浮かんだこと」を書き留めている。

ものを書いて日銭を稼ぐようになってから、炸裂した貧乏性ともいえる。うちのばあちゃんが、冷蔵庫の中の扉ポケットに、いつのかわからん調味料の小袋を大量に溜め込んだまま腐らせているのだが、あの気持ちがわかる。

「いつか使えるかもしれんから」と温めていたけど、どうにもこうにもならんか

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消えた1500万円

消えた1500万円

「ほんまにあかん話は、人に言えへんのや」

母の言葉である。

最近になってようやく母の腹の底から煮えくり返ってドボンヌと出てきた話があり、わたしが「なんで今まで言ってくれんかったん」とたずねたら、返ってきた言葉である。

以前、このnoteでわたしは大学の奨学金を返済したと書いた。

今までに背負ったことのない額の借金だったが、父を亡くし、アルバイトひとつで生計を立てる母子家庭であれば、そんなも

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