新作を月4本+過去作400本以上が読み放題。岸田家の収入の9割を占める、生きてゆくための恥さらしマガジン。購読してくださる皆さんは遠い親戚のような存在なのです!いつもありがとう!
岸田奈美|NamiKishida
年末のある日とつぜん、部屋の天井が落ちて、上階の汚水が流れこんできたときの限界記録。
比較的多くの方の目に触れてしまったnoteを集めました。
母が心内膜炎で入院、祖母は認知症が悪化、犬は大暴れで……岸田家の危機に、祖父の葬儀、鳩の襲来などが続々と!「もうあかんわ」と嘆きながら毎日更新した2ヶ月の記録。ライツ社から発刊した同名の書籍に収録していないエピソードも。(イラスト:水縞アヤさん)
NHK BSプレミアムドラマ「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」の原作エッセイ・撮影現場レポートのまとめ。ドラマは“岸本七実”が主人公のトゥル〜アナザ〜スト〜リ〜なので、読んでから観ても楽しめること大請け合い!
みんなの「もうあかんわ」な話を、岸田奈美が趣味で集めています。 もうあかんすぎて、もうだれかに笑ってほしいという叫びたちなので、みんなで笑い飛ばしましょう。笑うだけで人の役に立てます。 はじめた趣旨などはこちらから ヘッダーのイラスト……アヤさん 今週のもうあかんわ、いってみよ! ※掲載されたみなさんに「もうあかんわ特製ステッカー」を、毎週のMVPには「お見舞金 1000円(図書カード)」を差しあげます。掲載された人には、メールかDMで連絡がいくので、しばらくお待ち
25年間も使っていた実家のベッドを、ついに捨てた。 セミシングルというサイズは、大人が寝るには狭く、家族で一番身体の小さな母が、しゃあなし使っていた。腰から下が麻痺している母は、床ずれをふせぐマットを手放せないのだが、マットはシングルサイズしかなく、いつもちょっとベッドからはみ出していたので、ずれてずれて不便だった。 母が二ヶ月入院することになったので、新調に踏み切ったというわけだ。 捨てよう、捨てようと思っていた腰が地面にへばりついてなかなか上がらなかったのには、ふた
キナリ☆マガジン購読者限定で、「小説現代7月号」に掲載している連載エッセイ全文をnoteでも公開します。 表紙イラストは中村隆さんの書き下ろしです。 一度でいいから、完ぺきなチキンラーメンを食べてみたい。 完ぺきなチキンラーメンとはもちろん、麵の上に美しい半熟卵をポトンと落としたチキンラーメンのことだ。白身は、麵が見えなくなるほど白く、ふっくら固まっていてほしい。 何度やってもうまくできないので、ネットで調べたら「コツは卵を冷蔵庫から出し、常温に戻してから割る」とのこ
名をつけると、何度も、何度も、呼べるようになる。 呼んだ数だけ、愛が沈着するような気がする。 別れる男には花の名を教えておけば、毎年咲くたびに自分のことを思い出してくれると、聞いた。 わたしは誰かとお別れする時は、葉牡丹の名を教えると心に決めている。紫か白のキャベツみたいなアレである。夜な夜なノンレム睡眠の瞬間を見計らって、例の枕から音声を流し続けてでも覚えさせてやるからな。 葉牡丹が目につくのはたいてい「これ食べられるかな」とキャベツと見間違えるほどひもじい時か、面倒
その謎を確かめるために、探検隊はジャングルの奥地へ向かうこともなく、普通に出張を終えて品川駅から京都駅に戻るのでのぞみに乗った! 新幹線のぞみ号N700系の11号車についていま、日本でもっとも利用者数が多い新幹線は、博多から東京までを結ぶ、東海道新幹線 のぞみ号らしい。さもありなん。 300系、500系、700系、N700系と改良を重ねるたびにどんどん速くなっていて、この夏ついにN700S系という新型が登場した。どんだけ進化するのか。 んで、いま一番運行本数が多く、かつ