新作を月4本+過去作400本以上が読み放題。岸田家の収入の9割を占める、生きてゆくための恥さらしマガジン。購読してくださる皆さんは遠い親戚のような存在なのです!いつもありがとう!【有料部分の感想や一部引用を、SNSなどで投稿してくださるのも大歓迎です★】
岸田奈美|NamiKishida
年末のある日とつぜん、部屋の天井が落ちて、上階の汚水が流れこんできたときの限界記録。
比較的多くの方の目に触れてしまったnoteを集めました。
母が心内膜炎で入院、祖母は認知症が悪化、犬は大暴れで……岸田家の危機に、祖父の葬儀、鳩の襲来などが続々と!「もうあかんわ」と嘆きながら毎日更新した2ヶ月の記録。ライツ社から発刊した同名の書籍に収録していないエピソードも。(イラスト:水縞アヤさん)
NHK BSプレミアムドラマ「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」の原作エッセイ・撮影現場レポートのまとめ。ドラマは“岸本七実”が主人公のトゥル〜アナザ〜スト〜リ〜なので、読んでから観ても楽しめること大請け合い!
ヌルッとテキトーすぎる、パリについて、書いてきましたけども。 パリは、車いすの母と行けるとこと、行けないとこの差が、めっちゃ激しい。 バリアフリーとやらは、あらへんよ。 地下鉄にも、エレベーターはない。一割の駅にはできたらしいけど。一割て!一割て! 築300年、なんたら遺産級の建物がまわりにウジャウジャしてるから、どうにもこうにもファインディング・ニモ的な感じで、工事できないらしい。 地面に謎の車いすマークあったけど、頭がなかった。暗示かな。 パリでの移動は、バス
パリに行くと決まってから、実は、怯えていた。 スリが怖い。 パリと言えばスリ、スリと言えばパリである。 つい最近、フランスに転勤した知人が、げっそりした顔で語ってくれたのも、記憶に新しい。 「一年いただけなのに、15回もスリにあいました……」 あいすぎだろ! スリのバーゲンセールかよ! わたしが前に勤めていた会社の上司も、パリでスられていた。 彼は車いすに乗っているのだが、エッフェル塔を見上げていたら、誰かからケチャップをぶっかけられたという。 たまたま近くに
パラリンピックの観戦直前で、チケットを失うという珍事に見舞われたが、 なんとかしてもらって、なんとかなった。 これで、車いすテニスの決勝戦が観れる! パリに着いて、いざ! ここが、スタッド・ローラン・ギャロス。 全仏オープンも開催される、歴史ある会場。 壁が一面、ギャロスギャロス!ローランド!スタッドローランド!ギャロスギャロスギャロス!と叫んでる。よくわからんが、すごい。 ここで、日本の上地結衣選手がメダルをとる瞬間を、観れる……! 車いすテニスの競技場は、
一度でいいから、夏のパラリンピックを観たい。 生で!熱狂しながら! 2021年、東京パラリンピックのコメンテーターの中継の仕事をした時に、思った。あれは無観客での開催になった。 一度でいいから、ヨーロッパに行きたい。 同じく2021年、清水買いした飛行機のチケットは、母が入院したので紙きれになった。 そして、2024年9月。 パリパラリンピックの開催。 行くっきゃ騎士! ってなわけで、わたし、やりました。 パリ行き飛行機のチケットを、取りまして。 レギュラー
弟の良太は、優しい男である。 心がでっぷりしている。 ちょっとや、そっとじゃ、動じやしない。 いつも何かしらで慌ててるわたしを、生暖かい目で見つめ、解決策に関係ないコーラ(飲みさし)をくれる、優しい男である。 暴力などとは、もっての対岸! ああ!世界に良太が満ちれば、平和が訪れるのに! おっと。 実家の母から、電話。 「えらいこっちゃ。良太が作業所で、パンチしてん」 ぼ、暴力!!!!!!!!!!!!! 突然の純度100%バイオレンス!凍りつくわたし! 間髪入れず
いつも、いつでも台風一家、岸田奈美です! 吹きすさぶ人間関係!飛び散る体力! 今月も、ごきげんよう! 1.パリに行ってきますことよ9月のドあたまから、わたしと母は、おフランスに行ってきます。あこがれてはいたが、あまりにも何も知らないため、イヤミ(シェ〜!)のイメージしかないのである。 パラリンピックの応援と、テレビの取材と、ドラマ『かぞかぞ』の脚本家さんや、ヘラルボニーのパリ支店のみなさんと会うなど。 というわけで今月、みなさんから応援してもらったお金は、パリでパリす