新作を月4本+過去作400本以上が読み放題。岸田家の収入の9割を占める、生きてゆくための恥さらしマガジン。購読してくださる皆さんは遠い親戚のような存在なのです!いつもありがとう!
岸田奈美|NamiKishida
年末のある日とつぜん、部屋の天井が落ちて、上階の汚水が流れこんできたときの限界記録。
比較的多くの方の目に触れてしまったnoteを集めました。
母が心内膜炎で入院、祖母は認知症が悪化、犬は大暴れで……岸田家の危機に、祖父の葬儀、鳩の襲来などが続々と!「もうあかんわ」と嘆きながら毎日更新した2ヶ月の記録。ライツ社から発刊した同名の書籍に収録していないエピソードも。(イラスト:水縞アヤさん)
NHK BSプレミアムドラマ「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」の原作エッセイ・撮影現場レポートのまとめ。ドラマは“岸本七実”が主人公のトゥル〜アナザ〜スト〜リ〜なので、読んでから観ても楽しめること大請け合い!
こう、なんか、しんどいなーとか、さぼったろかなーとか、ダラダラしたくなって「そこんとこ、あともう一押し!ちょうだい!」ってときに、いつもこっそり、読んでるものがあり。 そこに突如として己が出現したときの、おどろきったら!恐れ入るような喜ばしいような恥ずかしいような! や、休んでよかった〜〜〜〜! 尊敬するしいたけ占いのしいたけ.さんが、休みについて本気で考えてらしたので、わたしも本気で休みについて振り返ろうかと思います。 えっとですね。 一週間休んで、二週間しんどく
お久しぶりの更新です、お待たせしました。 みんなの「もうあかんわ」な話を、岸田奈美が趣味で集めています。採用されたら、図書券やステッカーを送りつけます。 →なぜ集めているのか? →応募フォームは文末にあります 今週のMVP:令和たぬき合戦ぽんぽこ(はちべえ)たぶん、人間界に向いてないんです。 言葉の行間というか、他人の気分を感じる能力が低いみたいで……。 ひとつのことをし始めたらすぐに周りの音が聞こえなくなるので、お仕事の指示を聞き逃しちゃって怒られるんですよね。
年末の深夜に天井が落っこちて、汚水がなだれこんできた人間の記録、これでおしまい! 果たして補償は、いかほどか……? 漏水から、1ヶ月が経った。 住居も変わり、年も変わり。まだ怒涛に揉まれる昼下がり。 『保険会社です。損害金の査定が終わりましたので、ご報告します』 きた、きた、きたー! ビッチャビチャの部屋で、瞬く間にお亡くなりになってしまった家具たちのことを思い出す。総額で100万円は超えていた。 『鑑定人が調査させてもらいました結果……』 ごくり……。 『
住む家が決まったら、息つく間もなく、引っ越しだ! 果たして、新年が明けるまでに越せるのか!? 12月29日 11:30- 待ちに待った引っ越し引越会社で眠っていた段ボールの群れたちと、感動の再会。 マインクラフトのCGみてえだ。 汚水に追われて、とにかく詰めまくったので、中身はわけわからん。写真の三倍ぐらいあるし。 引っ越し屋のタイ人のお兄さんがやってくれたであろう、 クシの箱。 開けたら、ギッチギチの靴(クツ)だった。 弟が荷ほどきを手伝いにきてくれることに
ついさっき、とんでもねえことが起きたのに、誰に話しても伝わらんので、書かせてください。 近所の病院に、行ってまして。 遺伝性の脂質異常症で薬を飲んでるんですが、それの血液検査の結果を聞いてまして。 「うーん、薬飲んでるのに、EPAの数値が上がらへんね。薬だと吸収しづらい体質かな」 お医者に言われまして。 EPAの数値が低いと、うちの父みたいに心筋梗塞のリスクが高まるそうで。 「ど、どうすれば……」 「毎日、魚を食べなあかんよ。特に生魚。」 わたしは、しょっぱい
西宮は、住んでみたい町だった。 わたしの父は西宮の甲子園球場のすぐそばで生まれ育ち、神戸の山の裏にできたニュータウンに家族の住まいを構えても、西宮を忘れられなかったみたいで、そこへ仕事場も構えていた。 ざっくりいうと住宅の仕事だったが、町おこしにも奮闘していたらしい。父は亡くなったあとも、父の仕事仲間は西宮にいる。 西宮という町がなぜ、父を引き止めたのかはわからない。 知りたいとは思っていた。西宮の大学に通ったのも、甲子園球場でバイトしてみたのも、まあ、そういう理由も