新作を月4本+過去作400本以上が読み放題。岸田家の収入の9割を占める、生きてゆくための恥さらしマガジン。購読してくださる皆さんは遠い親戚のような存在なのです!いつもありがとう!
岸田奈美|NamiKishida
年末のある日とつぜん、部屋の天井が落ちて、上階の汚水が流れこんできたときの限界記録。
比較的多くの方の目に触れてしまったnoteを集めました。
母が心内膜炎で入院、祖母は認知症が悪化、犬は大暴れで……岸田家の危機に、祖父の葬儀、鳩の襲来などが続々と!「もうあかんわ」と嘆きながら毎日更新した2ヶ月の記録。ライツ社から発刊した同名の書籍に収録していないエピソードも。(イラスト:水縞アヤさん)
NHK BSプレミアムドラマ「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」の原作エッセイ・撮影現場レポートのまとめ。ドラマは“岸本七実”が主人公のトゥル〜アナザ〜スト〜リ〜なので、読んでから観ても楽しめること大請け合い!
2021年にわたしが買ったり、読んだり、観たりしてご満悦したものを1万文字で紹介します。書きすぎ。 ただね、こう、人間が言う「好きなもの」ってのはあまり信用ならんわけですよ。なぜなら、われわれは純粋ではないので。好きなものだけを遊び散らかしていた三歳児の頃とはもう違う。大人になりました。大人になりすぎたのかもしれません。 それを好きだということで、社会的にどう見られるか、どんな地位を築けるか、という打算がとんでもない速さで、できるようになってしまった。ちくしょう。誰かわた
※メンタルが弱っている現在のことです。そんなにどぎつい書き方はしてないと思うんですが、つられてしんどくなってしまう人はご注意ください。 ※医師や専門家のお話を交えつつ書いていますが、いち個人の、しかも特殊な職業のわたしの話であることをご了承ください。 待ち合わせの融通が効きやすい時代に生まれてよかった。 忘れてはならないありとあらゆるものを忘れて、出かけてしまう。鍵とかブラジャーとか。 5分とか、10分とか遅れてしまうのは申し訳ないが 「先にお店へ向かっといて」
キナリ☆マガジン購読者限定で、「小説現代1・2月合併号」に掲載している連載エッセイ全文をnoteでも公開します。 表紙イラストは中村隆さんの書き下ろしです。 温泉の季節がやってきた。 わたしは無類の風呂好きである。 昔の平城京のごとく病魔に襲われまくっている家系である岸田家では、健康一番、カステラ二番。母は「食事と睡眠と風呂だけはしっかりしとき」と耳にタコができるほど言う。わたしが実家で暮らしていたころは、シャワーだけで済ませようものなら、風呂場でキュッと蛇口をしめる
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みんなの「もうあかんわ」な話を、岸田奈美が趣味で集めています。採用されたら図書券やステッカーをプレゼント! →なぜ集めているのか? →応募フォーム もうあかんすぎて、もうだれかに笑ってほしいという叫びたちなので、みんなで笑い飛ばしましょう。笑うだけで人の役に立てます。 今週のもうあかんわヘッダー文字職人 たいたん さん お母様によるご紹介: 自閉症と重度知的障害がある、あんこが大好きな15歳です!小さい頃から文字や絵を書くこと、お天気予報とエレベーターが大好きです。目か
10月の終わりのことだ。 「もしもし」 電話に出たら、スキマスイッチに繋がった。 令和のおとぎ話である。 将来、孫に言ってもたぶん信じてもらえない。実際のところ家族には信じてもらえなかった。 夜中に、スマホの着信音が鳴った。 画面を見る。 Oさんだった。 凄まじい審美眼を持ち、漫画や映像作品のプロデュースをしている人だ。 「Vガンダムは全然ヴィクトリーしてないのではないか」などの話で盛り上がったことは何度もあるが、ともに仕事をしたことはない。 「Oさん、ど