生活する人、仕事する人(漏水ビチョビチョ日記)
汚水がふりそそぐ部屋から、あわてて引き上げた家財たちは、まだ引っ越し屋の倉庫で眠ってる。
トラックごと眠ってる。
そんなんじゃ生活も仕事もままならんでしょうと、思うなかれ。
積んでっから。
全部、積んでっから。
パソコンも、服と靴も、すぐ読まなくちゃいかん本も。
ベッドも。
ギッチギチに。
すごくない?
あまりにも積めすぎている。
車一台あればそのへんの野ッ原で暮らせてしまう。
ドラマの撮影で使われたボルちゃん、引き取らせてもらうって決めた時はバクバクしたけど、この日のために来てくれたんだね。運命なんだね。
ボルちゃん「ソンナコトナイヨ!(ギチィ……)」
近況再開!
▼ これまでに書いた経緯
1日目|天井から今も雨が降り続いている人間の記録
2日目|32歳にもなって土下座で大号泣
3日目|止んでる間に詰めろ詰めろ
4日目|君たちはどう濡れるか
5日目|水道ミステリー、解明編
6日目|給湯器はなぜ年末に壊れるのか?
7日目|アドバイスに溺れるがお湯は出ない
8日目|壊れものたちの鎮魂歌
12月26日13:00-思考停止メシ
毎日、毎日、毎日。
なんらかの手続きのために、実家の神戸と京都を往復していた。汚水が止まっても、手続きは止まらない。
保険会社に書類送って、駐車場の解約して、エアコン取り外して、それから、それから……。
この組み合わせ、三日連続で食べてる。
腹はドンドコ減るのに、脳がオーバーヒートを起こしているので、選ぶのが面倒くさい。
いっそダイエットだと思えば、いいや。ラッキー、ラッキー。荷物の積み込みでだいぶ動いてるし、さぞかし……
「太って……いる……!」
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週末にグループホームから帰ってくる弟や、ばあちゃんと美味しいものを食べます。中華料理が好きです。