5月の振り返り〜小姑になったお蝶夫人〜
さっきまで風呂場でいっしょうけんめい考えて、ひとりでケタケタ笑ってたことを、髪の毛ふいてる間にパッと忘れてしまう岸田奈美です。
生業として致命的すぎる。
待ちに待った、ドラマがはじまりました。
ちょっと……ねえ……想像以上ですのよ、おもしろさが。
人間が“思い出す”あのそよ風みたいな体験を再現する構成、噛めば噛むほど味のでる演出、休まる間のない会話劇、ひと言であらわせられない感情を湯水のごとく湧かせる演技。
こう、素直に書いても、ぜんぜん表わせなくて。忘れるわ、表せないわ、致命的すぎる。致命傷でも元気に生きてる。
一話だけでも、三回、四回と、気持ちよく観れちゃいます。
発見するたびに、心が動いて、発見した自分を褒めたくなります。
『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』
NHK BSプレミアム 毎週日曜 22時から
いまからでも第1話から観たい人は、
NHKオンデマンドなどを使うと、具合よろしんちゃうかと思います。
インターネットの片隅から生まれ、インターネットのみなさんに広めてもらったエッセイです。ドラマのことも、インターネットでいっぱい話してくれて、ありがとうございます。ひとつ言えるのは、作った人たちは、かならず読んでます。届いてます。
きっと、なにかになります。
ドラマの元ネタ・レポートを読みたい人へ
記事をひとつにまとめておきました。
原作のネタバレをしたところで、ドラマの味わいはまったく薄まらず、むすろ感慨深くなるのではないかと太鼓判をボボンと押します。
毎度のことですが
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みなさん、いつも支えてくださって、ありがとうございます。
先月、弟が不注意でテレビをぶっ壊したので、テレビ買わせていただきます。もうコードひっかけて倒すんじゃないぞ。
5月に書いたもの
↓8回にもわたるドラマ見学レポートを、書き終わりました。マガジン限定公開でしたが、この話だけはだれでも全文読めるようにしたよ。
↓ドラマの元ネタになった、ちょっとこう、あんまりよくない別れ方をした恋人とウン十年ぶりに連絡とりまして。肝が冷えたけど、よかった。
↓そうそう、ニューヨーク、無事に行って帰ってきたんです。大きな事件は起きなかったんですが、小さな発見があったので、ぼちぼち書きます。
5月に出たもの
動いてしゃべる岸田家が、5月はいっぱいお披露目できました。ケンカはほぼしませんが、出し抜くことはあります。
↓『newsおかえり』の取材クルーからニューヨーク渡航についていきたいと頼まれたときは「なにを期待してんだ!なんも起こらないに決まってるでしょ!やだ!撮れ高の責任を負いたくない!いやあ!」とダダをこねたものの、腕に覚えありって感じで、良きドキュメンタリーにしてくれました。
↓ドラマの放送直前に組んでもらった特集です。冒頭に、神戸の高速道路が映るんですが、あれはわたしが母の大手術中にながめてた光景で「動脈と静脈みたいだなあ、あれがいま切られてんだなあ」と思ったことがあります。
6月にやること
カルチャーセンターで先生をやるようになったらもう人生の桂馬にさしかかった感じがするんですが、やらせてもらうことになりました
こっちは、オンライン。
けっこう強気な価格設定でねえかい、ほんとに人きてくれんのかい、と眉毛がピクピクしてますが、座布団ひとつ抱えて挑みます。
あと、まだ詳細は発表前ですが、
6月26日(月)新宿
7月1日(土)梅田
イベントに出演予定です。
どっちかはね、ドラマの舞台裏みたいなテーマで、なんとメインキャストとして出演中の例のスターが来てくれます。お待ちよし。
いま出したばかりのひとりごと
なにも考えない、っていうのがもともと苦手なんだけども、いっそう苦手だった一ヶ月でした。いつもずーっと、なにかを考えてた。
自分の名前がついてるものが、全国放送されてるのは、すごいことよ。
放送時間が終わると、ダーッとSNSに感想が流れてくるわけです。
「そうそう!」「うむうむ!」って、口に出すかわりにいいねボタンをサッと押して。もう全部読みたい。全部返したい。
とても楽しくて、嬉しい。
っていうのは同時に、とても気になる、っていうことでもある。少年ジャンプは週刊なのがいいね。あれ週刊だったら、気になりすぎるもんね。
見逃したくねえ。乗り遅れたくねえ。
そもそもわたしは、そういうのが人よりちょっとうまいフシがあったと思います。うまかったから、みなさんと出会えた。
次から次に飛んでくる球を、ペッコンパッコン、打ち返していくのが。お蝶夫人のように。おってきなさい、ひろみ!あたくしは永遠に、あなたのまえを走る!
わたしったらほんとに、ドラマについては、なんもやってないんですよ。
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週末にグループホームから帰ってくる弟や、ばあちゃんと美味しいものを食べます。中華料理が好きです。