ドラマの元ネタになった元カレからの連絡
おはこんばんちは。
ただいまNHKで人生がドラマ化されている岸田です。
それってもう、晩年の名誉やないかと。
曲で言うところの大サビぐらいやないかと。
死ぬんかな。
ホテルカリフォルニアの後奏ぐらい、しぶとく鳴り続ける人生を目指しますけども。どこぞの誰ぞとツインギターをハモりでかき鳴らしながら。
第1話、本当におもしろかった!
それ書いたことあるわっていう隕石級に重いネタバレくらってても、展開がまるで読めない。感情が上へ下へとジェットコースターのように引きずり回される。会話劇がむちゃくちゃおもしろい。
岸田家はもうね、6回は観ました。
何回観ても、ケタケタ笑って、ワンワン泣くので、ちょっとしたデトックス状態。録画してんのに再放送まで一堂に会してまで観るっていう。
流れるエンドロールを見送りながら、ハア〜〜〜ととのった!って机に置きっぱなしのスマホを取ったんですよ。
なんか、きてて。
通知が。
「ドラマ観たで😄👍」
元カレだった。
いったん、スマホを置いた。
冷蔵庫を開ける。
水ようかんを出す。
机に置き、椅子に座る。
……ふう。
死ぬんかな。
ずっと手をつけてなかった貰いもんの水ようかんを片付けてしまうほどの動揺。ようかんをひとすくい、ひとすくいする度に深呼吸する。
もう一度、スマホを観た。
続きがきていた。
「オモロかった😄」
ここがわたしの晩年かもしれない。
この元カレ、仮に名前を若松としますと、若松はエッセイにも、ドラマ第1話にも登場するわけです。
わたしに、
「ダウン症の弟さんの面倒みる自信がないねん」
と言ってきて、別れたのが若松です。
ドラマでは、島村龍之介さんが演じる小平 旭という役ね。
わからん。
若松の感情がわからん。
😄は「てめえ、よくも」と言ってるようにも見える。
20年以上、連絡などなかったのに。
あの頃、わたしが誰と付き合っていたかを知る友人は少ない。っていうか友人自体が少ない。特定されないように名前も年代も伏せてるし、ドラマは旭のセリフ以外はフィクション満載である。
ただ、若松本人には、さすがにわかるはずである。
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週末にグループホームから帰ってくる弟や、ばあちゃんと美味しいものを食べます。中華料理が好きです。