2月の振り返り〜やっぱり希望だよ〜
さあ、いそがしくなるぞ!とフンフンしてましたが、ものの見事に、2月の終わりごろから怒涛に飲まれてございます。
東京と京都を週に2度も往復しつづけ、銀行の預金が底をつき、カードが停まったときは「これが参勤交代か」と、大名のきもちがわかりました。
でも、江戸でむちゃくちゃ楽しむタイプの大名でした。
ドラマの撮影現場も見せてもらったし。すごかったよ。
これからもしばらく、やったことない楽しいことが続くから、体と心は元気でいられるようにしたいのよ。
でも、そう意気込むあまりに
「はいはい、現実はこんなもんね。うんうん、オッケー。悲しくないよ。わたしはちゃんと諦めてるよ」
とつらい光景や、しんどい現実を見たとき、心のどっかで自分に言い聞かせてたような気がします。持っていかれないように、立ち止まらないように。
2月に行動援護従業者養成研修を受けて、noteを書いたときなんかは、特にそうで。あれはスケジュールもハードだったんだけど、どうにもできない歯がゆさが苦しかった。
だから、なんかこう、他人事みたいにとらえ直してたね。
わたしの頭の右上あたりに、オバQのような魂を飛ばして、ものごとを直視せず、薄目を開けて俯瞰するっていうか。むずかしいな。
それはそれで、うまく生きていくためには必要な知恵なんだけども。
深夜に領収書の整理をしながら、延々ボーッと流していた『映画ドラえもん』が終わって、聞こえてきた武田鉄矢さんの歌を聴いて、泣いてしまったよ。
これは『ドラえもん のび太とアニマル惑星』の主題歌。最初から最後までおもしろいけど、実はけっこう重いテーマが描かれてる。
悪い人間たちに森を焼かれ、すみかを追われ、捕まりかけた動物たちを、のび太たちが守り抜いてハッピーエンドを迎える。
でも、大人になると、見て見ぬフリしてる現実に気づくわけです。
どれだけのび太たちが奮闘しても、人間は生きていく限り、自然や動物を追いやってしまうということ。生命はいつか空しく滅びてしまうということ。
そんな“絶望的な諦め”へのアンサーを、武田さんは歌っているわけです。
「いつか強くなる 人間だって」
と。いまは弱くても、迷っても、泣いていても。信じてほしいんだと。のび太たちが心から交わす、根拠はなくても、理想と希望に満ちた約束を。
そうだよなあ。
これを忘れてしまっていた。
根拠がなくても、どうしようもなくても、わたしが受け取ってきたはずの「嬉しかったこと」を理想のど真ん中に据えて、バカらしくとも、明るい希望を語り続けなければならないよ。そうありたいはずだったろ、岸田奈美は。
なんということを、思い出しながら、3月からもやっていきます。
武田鉄矢さんが『映画ドラえもん』のために書いた歌詞は、どれも擦れて弱った心にブッ刺さる、一生の宝物。
毎度のことですが
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まだ未定のことが多いですが、たびたび更新します。
NHKドラマの撮影現場を見に行きました
断言します、むちゃくちゃいいドラマです。いまだかつて見たことのない味わいのドラマです。わたしは台本を読みながら、原作者なのに嗚咽し、母にいたっては泣きすぎて最後まで読めませんでした。
5月の放送をお楽しみに。
撮影現場のレポートはですね、放送を盛り上げるために、もうちょっと後で書きますね。
とりあえず、一旦はですね、
現場でお配りした大量のシュークリームを運ぶ、マネージャーの武田さんと、編集者の酒井さんです。あと、わたしの怪文書です。
岸田団限定のサイン会を開きました
文学フリマ東京を欠席してしまったので、せめてものアレをと、自主開催させてもらいました。参加してくださった皆さん、ありがとうございます。
いっぱいお菓子ももらえて、弟もウッキウキでした。
サインどころか、わたしの本棚からあふれた本や、クローゼットのこやしになっていた服も持ち込み、互助会のような様相となっておりましたが、全部持って帰ってくださって助かりました。
2月に書いた記事のまとめ
お察しいただいてるかと思いますが、今までで一番書けなかった月かもしれない
↑歴史を面白く学ぶ番組「コテンラジオ」の感想を書こうとしたんですが、深井さんの言葉がちょっとすごすぎたよね。
↑またしても難関校の入試で、エッセイを使っていただきました。解いてみたら意外なことがわかったよという報告。
↑行動援護従業者養成研修を受けて、本当によかった。自閉スペクトラム症について、知らないことをたくさん教えてもらいました。
キナリ★マガジンの読者さんへ
そういえば、いま、家に母がいません。
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週末にグループホームから帰ってくる弟や、ばあちゃんと美味しいものを食べます。中華料理が好きです。