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岸田奈美のキナリ★マガジン

新作を月4本+過去作300本以上が読み放題。岸田家の収入の9割を占める、生きてゆくための恥さらしマガジン。購読してくださる皆さんは遠い親戚のような存在なのです!いつもありがとう!
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#グループホーム

亀の名は(姉のはなむけ日記/第21話)

グループホームに看板がついた。 なかの工芸のお父さんと妹さんが、車で運んで、スコップかな…

こちょこちょ(姉のはなむけ日記/第20話)

弟の電話は毎晩、続いていた。 「あのな、あのな、あのーな!」 からはじまり、興奮している…

さみしさはまぶしい(姉のはなむけ日記/19話)

母とわたしと弟と、そろって晩ごはんを食べた。 そのあと弟は、お風呂に入った。シャワーの音…

通報する神あれば、親切する神あり(姉のはなむけ日記/第17話)

弟がグループホームへ本入居することに決まったので、そうと決まれば、いろいろと決まりごとの…

ギンギラギンの26歳男児(姉のはなむけ日記/第14話)

体験入居中のグループホームへ、もう行かないと宣言する弟。いままでの苦労が水のバブルになる…

細川たかしはここにいたい(姉のはなむけ日記/第13話)

弟の、グループホームでの体験宿泊がはじまった。月曜日から、二泊三日。 部屋に貼ってあるカ…

最低限!刺激的ビフォーアフター(姉のはなむけ日記/第12話)

弟の体験入居の日が、目前まで迫っていた。 一ヶ月間、グループホームでためしに暮らしてみて、やっていけそうなら本入居になる。まずは週に二泊三日から、少しずつ増やして、慣れるのだ。 別府でみつくろってもらった送迎車(セレナ)は、馬〆社長の 「本入居が決まってからの契約でいいですよ!それまで大切に預かっておきます」 というお言葉に、ベロンベロンに甘えた。 体験入居に持っていくものをたずねると、最低限の家具や布団はレンタルしてあるから、着替えや小物だけでいいよとのことだった

ボケ続ける世界で生きてゆく(姉のはなむけ日記/第10話)

課題がポンポコと出てくる新しいグループホームに、弟を送り出してよいものか。 どんだけ悩ん…

送迎車ほしさに別府までやってちょうだい(姉のはなむけ日記/第7話)

昨今の予想だにしない世界情勢により、新車も中古車も手に入らない! 途方に暮れる岸田姉弟の…

250万円握りしめたとて新車がない(姉のはなむけ日記/第6話)

新しいグループホームに弟を送り込む不安は消えねど、中谷のとっつぁんの思いに心を打たれ、注…

いまから30分間、オペレーターを増やしてお待ちしてるわけでもないですが買います(姉…

弟の「グループホーム、行けるかな?」という心配げな声を聞き、テレフォンショッキングのノリ…

姉弟関係はいつもギリギリで森田一義アワー(姉のはなむけ日記/第4話)

その晩、実家から弟がわたしに電話をかけてきた。 「どうしてん」 「あのな、車、ないねん」…

ただここで暮らしたいだけなのに(姉のはなむけ日記/第3話)

ようやくたどりついた、良さそうな気配のするグループホーム。弟もノリノリだったが、思わぬ落…