「鳩との死闘」をマンガにしてもらいました
「もうあかんわ日記」のヘッダーイラストを、いつも描いてくださってるaynさんが、特に気に入ってくださったという「鳩との死闘」をマンガにしてくれました。
わたしの大大大絶賛コメントは一番最後にアレしていますが、とにかくまずは一旦ズズイとマンガをお楽しみください。
この鳩の続きを、わたしが文章で書いたnoteはこちらです。結論から言うとネットにひっかかってました。
原作者の自分、あとがきイイっすか
愛しかねえのよ、愛しか。もう本当に。愛を育む地球に生まれてよかった。aynさんに出会えるインターネットにいてよかった。
もうあかんわ日記を書きはじめたころ、まったく面識のないaynさんが、とつぜん「日記がおもしろすぎたので描いてしまいました」と、ツイッターにイラストを載せてくれたのが、はじまりです。
「ギャッ!キャワイイ!」と、思わずへんな声が出ました。わたしの物語を楽しんでくれて、それを頭のなかに思い浮かべて、時間をかけて絵にしてくれる。この尊さがもう本当に、嬉しくて。
ありがとう、ありがとう、とリプライを送ったら、次の日も、その次の日も。aynさんはイラストを描いて、贈ってくれるのです。
わたしは日記を毎日書いていますが、毎日読んで、そして、毎日描くことが、どれだけ大変なことかわかります。
最初は
「うわあ!嬉しいけど、なんか、ここまでしてくれて申し訳ないなあ」
と恐れ多かったのですが
「今日はどんな風に描いてくれるんやろか!」と、毎日楽しみにしているわたしがいました。
なんでaynさんの絵が楽しみかっていうと、
(1)わたしですら思いつかなかったシーンを想像して、新しい世界を広げてくれる
文章のいいところでもあり、惜しいところでもあるのが、想像の余地は人それぞれということ。わたしのちょっとした風景の描写から、aynさんが受け取って描いてくれたシーンが、あまりにも楽しそうで、こんな風に想像して世界を広げてくれる人がいるということが嬉しかったし、逆輸入でわたしが幸せになりました。
(2)大切な家族を、魅力のある愛しいキャラクターにしてくれる
「もうあかんわ日記」はその名のとおり、「もうあかんわ」と思うところを書いているので、ちょっと家族の意地悪な部分や、腹の立つ部分も書かざるをえない。aynさんは、そういう部分もポップなキャラクターとして捉えて、かわいく、人間らしく描いてくれた。特に弟とばあちゃんの一挙一動がとても愛らしい。「もうあかん」人たちを「めちゃかわ」な人たちにしてくれた。
(3)描写がビビるほど細かくて、信用できる
「車いすの母について描いてください」ってイラストレーターさんにお願いすると、申し訳ないのですがだいたい描き直しになるんです。車いすが病院用のだったり、足が動かない人の行動とちょっと違ったり。aynさんにはそれが一回もなくて、たぶん、すごく身の回りの人たちを観て、知らないことを丁寧に調べてるんだと思う。今回の漫画は、足の動かない母が部屋で過ごすときのポーズが、ドンピシャで。これはすごい。
書き出せばいっぱいあるけども、「もうあかん」日々を「あかんくない」日々に変えていく、ささやかな楽しみをくれたのがaynさんです。もちろん、読者のみなさんも。
わたしが持っていない才能で、力いっぱい応援してくれて、ありがとうございます。
そんなaynさんに「マンガを描いてもらいたい!」と思いたったのは、つい先日のこと。
ここには、毎日のように、3000字を越える文章を読むことが難しい人がいます。
仕事や家事に追われて、時間のない人。目が悪くて、画面を長時間見続けられない人。字を読むのが苦手な人。
そういう人に届けるために「マンガ」は、とてつもなくハッピーでホープフルな手段です。
aynさんはいま、プロのイラストレーターではないけれど、ゆくゆくはクリエイティブの世界に携わりたいとのことだったので、たった少しでも、わたしがそのきっかけになれたらこんなに嬉しいことはないなと。
決して「美味しい仕事」にはなれないけど、ちょっとでも、いただいた愛の分、「美味しいもの」くらいは食べてもらえたらなと思って、今回のマンガは、原稿料をお支払いしています。
その原稿料は、noteを購読してくださってるみなさん、サポートをくださってるみなさんのお金から、出させてもらいました。
岸田のnoteを「おもしろい!」と思って、もらえたお金なので、おもしろさの新しい世界を広げるために、使ったということです。
結果、わたしがいちばん幸せという、どこをどうとっても岸田が優勝の結果になりました。すみません。
マンガにしてもらって、やっとわたし、ちょっとだけ鳩を愛せたもんな。クリエイティブの力ってすごい。
また他の話もaynさんがマンガにしてくださるとのことなので、お楽しみに!ここまで読んでくれてありがとうございます!