今週のもうあかんわ「あなたの痛みはどの段から?」
みんなの「もうあかんわ」な話を、岸田奈美が趣味で集めています。採用されたら図書券やステッカーをプレゼント!
もうあかんすぎて、もうだれかに笑ってほしいという叫びたちなので、みんなで笑い飛ばしましょう。笑うだけで人の役に立てます。
今週のもうあかんわヘッダー文字職人
有名になりたい模写職人さん
「ポテチ食べたい!」
毎回、ヘッダー画像を選りすぐりの文字職人(知的障害・発達障害のある人)にお仕事として書いていただきます。どんな「もうあかんわ」が見られるか、お楽しみに!
今週のMVP :あなたの痛みはどの段から?(優しさが怖い)
寒さからの冷えで腹を壊し、痛い痛いとうずくまってた私に、息子が真顔で聞いてきました。
「なぁ、何段目の腹が痛いの?」
真面目で優しい息子なんです。
争いが嫌いで自分より他人を優先するし、辛そうな人がいたら何とかしてやろうと動ける息子なんです。このときも真剣に心配してくれたんだと思います。
それでもしばらくはどこが痛かろうと口には出すまいと思いました。
岸田より
真面目で優しい息子なんです、がじわじわくる。そうでしょうとも。
今どこの学校行ってるの?(今はもう先生)
教育実習の1ヶ月間はそれはそれは刺激的で、子どもたちと授業のことで頭がいっぱいになるくらい、充実した日々を送っていました。
そんなある日の久々にあった近所のおばちゃんとの会話です。
「今どこの学校行ってるの?」
「◯△小学校です!」
「何年生?」
「5年生!かわいいです。」
「……?あ、あらー、そうなの」
家に帰ってから気がついた。私は大学3年生。あの時のおばちゃんの顔、忘れられません。
岸田より
大学5年生はまあ留年でありえるとして、「かわいいです」のボディーブローがやばい。自己肯定感が強い。その調子でいい先生になってほしい。
しゃあないねん(あんぱん)
京都出身で、東京暮らしは20年強。普段は標準語だけど、たまに関西弁が出る。
先日、5歳の娘が幼稚園であった嫌なことを話していたとき、つい「しゃあないなぁ」と相槌を打ってしまった。
すると娘は「ママはお母さんでしょ!お母さんが子どもの話を『知らない』ってなんなの?!」と大激怒。
アカンおかんでごめん。でも、しゃあないやん。
岸田より
娘さんの怒りの説明が賢い…この子は将来有望やでえ…。わたしもつい「アホやなあ」と褒め言葉のつもりで言ってしまって、東京の人にしばかれることがあります。
隠しブザー(マルゲリータ)
アルバイトをしている飲食店にて。
掃除中に転びそうになり、手にはモップを持っていたので、横の壁に肘をついた。壁を押して体勢を戻そうとすると、なにかを押し込んだような感覚。
大音量のブザーが鳴り響いた。どうやら肘で非常ベルのボタンを押してしまったらしい。駅ナカのお店だったので大きな騒ぎになってしまいました。ごめんなさい。
岸田より
これがインディー・ジョーンズかナショナル・トレジャーなら財宝への隠し通路が見つかるはずだが悲しいことに現実なので警備員が集まるだけなのである。
修学旅行で迷子(moi)
高校の修学旅行で訪れた大阪の梅田駅で迷子になった時は、もう北海道に帰れないんじゃないかと本気で思った。
梅田駅の大きな柱の下に力なくしゃがみ込み、絶望感で半泣きになっていたら、ふと出発前に担任の先生が「修学旅行中、何かあったら先生の携帯に連絡して」と言って教室の黒板に書いておいてくれた電話番号を思い出した。自分の携帯の電話帳を見ると、その番号がちゃんと登録してある。私は藁にもすがる思いで携帯を握りしめ、電話をかけた。
数十分後、慌てた様子で担任の先生が走って迎えに来てくれたことを私は一生忘れない。というより、30代半ばになった今でも忘れられない、恥ずかしくて。
岸田より
当時は大変だったかもしれないけど、これは担任の先生も嬉しかったと思いますよ…だって電話番号ちゃんとメモって、連絡するんだもん…。授業だってちゃんと聞いてくれてたはずだよ…えらいね…。
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週末にグループホームから帰ってくる弟や、ばあちゃんと美味しいものを食べます。中華料理が好きです。