見出し画像

ニューアワジへの旅路、幸せのアベレージは遠からじ

関関同立の最初の関は、関西学院大学なのか、関西大学なのか。北区は神戸に入るのか。いけずな京都か、あほんだらの大阪か。琵琶湖の水止めたろか。

そんなね、小競り合いを日々やってるだけの、われわれ関西人ですけども。

ピーチクパーチクうるさいなと思ったら、「ニューアワジ、ドットコム」って言ってみてください。

たぶん全員、口そろえて

「ホテル ニュ〜〜ゥ あ〜わぁ〜じ〜〜〜♪」

と謎の一体感に包まれるので。関西人なんぞ、そんなもんです。


ってなわけで。


画像1

淡路島へやってきました。


どうやって?


画像2

ボルボに決まっとろうが!!!!!!!!!!(大歓喜)


全財産を使って外車買ったら、えらいことになった」というnoteに、たくさんのサポート(便宜上、“ボルボワクワクマネー”と呼びます)をいただきました。

記事の翻訳や宣伝など、できるだけ多くの人に情報を伝えるために使うほか、余ったお金は岸田家がボルボでワクワクするためにありがたく使わせてもらいます。


って言うとる間に、使わせてもらいました。

淡路島で。

ちょうどいいんですよ。家族でドライブは密も避けられるし、平日で人もほぼいないし。

なにより。

画像3

神戸市北区民が喉から手が出るほど焦がれる海が、四方八方に惜しみなく存在するから!

※神戸市といえど北区は六甲山に容赦なく隔たれており、海など一滴も見えない。猪はいる。

「海だ〜〜〜〜っ!!!!!!」

画像4

「ね、寝とる〜〜〜〜〜っ!?!?!?!?!」


わかるよ。ボルボ、めちゃくちゃ寝心地がいいんよ。なんせ本革シート。ずっしり、しっとりして体に馴染むし、なによりケツがあったかい。

ケツが、おどろくほど、あったかい。

生まれてこのかた29年、ここまでわたしのケツを労り温めてくれた存在はない。衝撃のポッカポカ。ヒーター入れたらもう、本革のネコバスって感じ。

母が楽しそうに、ブイブイ言わせておりました。

ちなみに毎日毎晩ブイブイ言わせすぎて、ハンドルを操る右腕が腱鞘炎になりかけていたので、あわてて「落ち着け」と止めました。

画像5

マジで誰もいないし、それなのにでかい会議室みたいなところをフードコートとしておおっぴらに解放してて心配になる太っ腹さの「道の駅 あわじ」で、淡路島バーガーを食らいました。

弟はいつ何時もかたくなに米を好むので、ひとりだけ牛丼です。

画像6

画像7

揚げた玉ねぎと、甘辛いタレの淡路牛、美味すぎでは……?


淡路島の方言で「友達」のことを、「ちんちん」と言うらしいです。例文は「あいつは、わしのちんちんじゃ!」です。ばかでっけえお手製のポスターに、ばかでっけえ字で書いてありました。

積極的に使っていきたい。


道中は「その昔、オトンが運転するボルボでずっと流れてて覚えた曲」も、ぬかりなく流していきました。

たとえば山下達郎「ドーナツ・ソング」や、My little loverの「白いカイト」など。

画像8

一泊だけですが、旅館にも泊まりました。

母も弟も、大浴場には入れないので、ここはわたしが「これでいったれ!」と宿代をがっつり上乗せし、露天風呂がついているお部屋にしてもらいました。じゃぶじゃぶ入り放題。

ただ、お風呂もいいんだけど、茶がものすんごく美味いの。茶が。

画像9

ほら、この、いい感じだけどよく見ると「おかわりしすぎたティーポットとグラスが散乱している」写真が、茶の美味さを物語っている。

夜は巨大なテレビでずっと未来少年コナンを観ていた。

ひたすら海沿いを気持ちよく運転して、目についた美味そうなものを片っ端から食べて、じゃぶじゃぶ風呂に入り、がぶがぶ茶を飲む、小さいけど確かな幸せの旅でした。

ありがとう、ボルボワクワクマネー。

せーのっ!
ホテル「ニュ〜〜ゥ、あ〜〜わ〜〜じ〜〜♪」



ここからは、わが生活と精神の糧「キナリ★マガジン」の購読者向けに書いた、ちょっと深いような気もする話です。



その瞬間は、淡路島でコース料理なる慣れないものをいただいている時に、起こったわけです。

画像10

母が「こわい」と、つぶやきました。

「なにが?」

「幸せが」

し、幸せが……?


「こんな幸せになったら、明日死ぬかもしれん」

し、死ぬかもしれん……?


冗談かと思いきや、わりと本気めに言うてるわけですよ。目がうるんで、どこかこの世っぽくないっていうか。これ片足、天に持ってかれてんじゃね?って思うくらい。

「ちょ、あんたそりゃ、大げさってもんやで」

わたしは笑いました。
母は泣きそうに笑っていました。

「こわいなあ」

それが大げさでもなんでもなかったと気づいたのは、東京に緊急事態宣言が発令される直前、わたしが一人でガストへ行ったときです。どんなタイミングで、どこで気づいとるねん。


そのガストは、通常ならお店に入ったらすぐ店員さんが「何名様ですか?おタバコは吸われますか?こちらへどうぞ!」と弾む声で案内してくれるのですが、その日は誰もいない代わりに、こんな貼り紙がしてありました。

この続きをみるには

この続き: 1,593文字 / 画像1枚
この記事が含まれているマガジンを購読する
このマガジンを購読すると、月4本以上の限定記事が読めます。今のところ平均5本。もうあかんわ日記のおまけもどしどし読めます。

岸田奈美の人生を応援してくれる親戚のような人たちが、読むことのできるマガジンです。わたしはnoteが収入源なので、このお金でゴリゴリに生き…

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
岸田 奈美

手術終わって元気になって帰ってきた母と、うまいもん食って、きれいな海を見に行きます。毎月、家族で楽しく暮らすいろんなことに使わせてもらっているので、使いみちはnoteで紹介します。

大吉も大吉で笑ってまうわ!おめでとう!
969
小学館から本「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」発売中! キナリ★マガジンという有料定期購読noteで月4本エッセイを書くほか、いろいろと役に立たないことを披露しています。 Official WEB→https://kishidanami.com/