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快楽物質がドバドバ出る料理と、絶望の相関

のらりくらりと、思いついたり、想像したりをごった煮した文章です。

ちょっと喋る練習してて、喋りながら書いたんで、うるさかったらすみません。

快楽物質がドバドバ出る料理

というのが、わたしにはある。みなさんにもあると思う。

藪からスティックな話だが、ちょっと教えてほしい。

この世に美味いものは数あれど、これだけは目にした瞬間、ゴクリと生唾を飲み込み、一心不乱に口の中へ詰め込み、「世界で一番幸せなのでは……?」以外の感情が消失してしまう料理を。

母の場合は「ゆず大根」で、弟の場合は「ビビンバ」だった。

ちなみに弟にとっての「ビビンバ」とは、長らく、たまにラッキーチャンスで行ける焼肉屋でしか出てこない、よそ行きの飯であった。

それをつい先日、母がOisixのキットを使って、フライパンでビビンバを作ったところ、彼の中で天変地異が起きるくらいの衝撃が起きたらしい。

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はじめて火を目にした人類の祖先のごとく、はじめてビビンバを家で食った弟は「ビビンバ?今日、ビビンバ?」と楽しそうに何度も母へたずねるプログラムと化した。

わたしの場合は、丸亀製麺の「とろ玉うどん・並(冷)」だ。

セルフサービスでネギと天かすを山盛りにして、ごまを振り、つゆと麺の天地を返すようにして混ぜ、別注したちくわ天をかじりながら、かきこむ。

舌の両側がつゆの甘みで喜び、噛み切れなかったシコシコのうどんも山芋とろろのウォータースライダーに乗り、つるりと喉の奥へと落ちていく。

脳が快楽物質で満たされる。
やがて人は死に、草木は芽吹く。

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岸田 奈美

手術終わって元気になって帰ってきた母と、うまいもん食って、きれいな海を見に行きます。毎月、家族で楽しく暮らすいろんなことに使わせてもらっているので、使いみちはnoteで紹介します。

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