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岸田の妄想!マヌケ商店(謝りたおす人のための詫びキップ)

マヌケな自分とともに歩み、ともに立ち向かう岸田による「こんなのあったらいいな」なアイテムの妄想を垂れ流す「妄想!マヌケ商店」のお時間です。

みなさんは、いままで下げた頭の回数を覚えているだろうか。いままでと言わず、今週でもいい。誓って言う。わたしは覚えてない。

謝ることが、ありすぎる。

人と会えば、遅刻したり、うっかりタブルブッキングしたり。どこかへ出かければ、なにかを忘れて、なにかを失くしたり。ご飯を食べれば、食器を割ったり、お茶をぶちまけたり。

半分はまぎれもなくわたしのせいで、もう半分は運命で決まっている。「そんなこと、人生に一度あるかどうかやろ」ということが、サザエさんの放送ペースで起こる。家のなかに、スズメバチが飛び込んできて、打ち合わせに遅れるとかさ。

ごめんなさいのインフレが、日常で起きているのだ。

「この埋め合わせはかならず」「ここのお茶代はわたしが持つから」「借りを一つということでどうか」などを口走りながら、ペコペコと謝っているけれど、あまりにも多すぎて、真剣味を失っているように思う。

わたしと付き合ってくれる人たちは、そんなわたしのズボラさと運命を承知で付き合ってくれる徳の高い方々ばかりなので「気にしなくていいよ」と言ってくれるのだが、それではわたしの気がすまない。


そこで、わたしは、苦渋の末にひらめいた。

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220
28歳の作家。100文字で済むことを2000文字で伝える。車いすユーザーの母、ダウン症の弟、亡くなった父の話など。講談社・小説現代 連載、文藝春秋2020年1月号巻頭随筆 執筆。コルク所属。 Official WEB→https://kishidanami.com/

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コメント (3)
人から好かれる人は過ちをしでかしてもその謝りかたに長けていて禍根を残さない。奈美さん、あなたはトラブルメーカーであり、消火マスターであり謝罪クラフトマンであります😊💕
詫び切符はほしいです。
複写にしておかないと忘れるかもですね!笑
お詫び切符は、領収証みたいに左端が誰に渡したかわかるものになってると、より便利だなあと思いました。商品化したら売れるかもしれませんドグよ! 左端に、同じ名前がずっと連なったりしませんように!
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