浩二だったり、オトンだったり|かんがえる岸田
キナリ★マガジンを読んで、わたしを応援してくださっているみなさんに向けて書いている、日記のような言葉です。
いよいよ明日、12月6日(日)22:55からテレビ朝日「サンデーステーション」で、父の愛したボルボを買ったお話を取り上げていただけますことよ。
「調子乗って外車買った女」になったらどうしようと、震えて眠っておりましたが、たくさんの人に言い訳を読んでもらえたので、とりあえず安心しています。
1.浩二だったり、オトンだったり
ところで、こちら、前にも紹介した例のアレです。父・浩二のサインをかたどって作った、スタンプ。
あまりにもリアルすぎて、押したら「ヒィ」と声が出てしまったけども。無事に福岡まで連れていき、100冊ほどサイン本を作ってきました。
家族4人分のサイン本って、わたしもめったに見たことなかったけど。
なんていうか、あれだね。
血判状っぽさあるよね。
めちゃくちゃ怖い。普通に荒れた民家とかから発見されたら、金田一あたりが引っかかる類のアイテム。あと拇印があったら完璧。
拇印は押さなかったけど。
それで、最近気がついたこと。
お気づきの人もいらっしゃるとは思うけど、わたし、岸田浩二のことを「浩二」って言うたり、「オトン」って言うたり、「父」って言うたり、バラバラなんです。
noteとTwitterとオフラインで使いわけてるのかと思ったら、どうやら混ざりまくってるらしくて。
取材してくれた記者さんから
「あの……さっきから登場している、オトンと浩二は、同一人物でいらっしゃいますか……?」
って、気まずそうに聞かれた。そうなるわ。
ちなみに、生きていたときは「パパ」だったからね。オトンとも浩二ともお父さんとも、呼んでないから。
呼んだことがないのに、呼び名が変わるのって、不思議だ。
呼び名が変わるときって、いつなんだろう。
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週末にグループホームから帰ってくる弟や、ばあちゃんと美味しいものを食べます。中華料理が好きです。