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家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった

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NHK BSプレミアムドラマ「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」の原作エッセイ・撮影現場レポートのまとめ。ドラマは“岸本七実”が主人公のトゥル〜アナザ〜スト〜リ… もっと読む
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#日記

絶対に、だいじょうぶの巻(ドラマ見学最終日)

絶対に、だいじょうぶの巻(ドラマ見学最終日)

5月14日(日)22時からNHKBSプレミアムで放送『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』撮影現場のレポート、過去の話は↓

「だいじょうぶ」って言葉は、不思議だ。

大好物のウインナーが品切れだったときに弟がボソッとこぼす「だいじょうぶ、だいじょうぶ」は、「しゃあない」っていう意味で。

三者面談でさんざんな通知表を見せながら先生が放った「だいじょうぶでしょう」は、「どこでもええ

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君こそスターだ!の巻(ドラマ見学7日目)

君こそスターだ!の巻(ドラマ見学7日目)

5月14日(日)22時からNHKBSプレミアムで放送『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』撮影現場の見学レポート、前回の話は↓

「今週末、沖縄でロケがあるんですよ」

プロデューサーから聞かされたとき、わたしは小学館の会議室で取材を受けているところだった。

「へえー、沖縄で!」

「みんなのスケジュールがさすがに合わないかと思ってたんですが、やっぱり行こうということに」

「そ

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耕助パパと愛しのボルちゃんの巻(ドラマ見学6日目)

耕助パパと愛しのボルちゃんの巻(ドラマ見学6日目)

『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』ドラマ現場の見学レポート、前回の話は↓

とても、かなり、すごく、忘れっぽい。
わたしというやつは。

小学生のときは、忘れ物をしない日のほうがめずらしかったのではないか。絵筆やトイレットペーパーの芯やらをボンボン忘れ、図工の怖くて嫌味なオバチャン先生にいつも怒られ、泣いていた。

「絵筆持ってへんような子は、なにしに学校来たんかしらね。あー、

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大いなる愉快な第一歩の巻(ドラマ見学5日目)

大いなる愉快な第一歩の巻(ドラマ見学5日目)

『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』ドラマ現場の見学レポート、前回の話は↓

ダウン症の役者さんの撮影がはじまるとき、プロデューサーが「ライブ感のある現場ですよ」と、意味深なことを言っていた。

その深い深い意味が、やっとわかった。

岸本家が車で出かけるシーンの撮影前。

ここはミニ草太を演じる小倉匡くんの見せ場だ。

あまりの愛くるしさに、心臓をワシッと掴まれていたら、

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家には人生が染み込んでいくの巻(ドラマ見学4日目)

家には人生が染み込んでいくの巻(ドラマ見学4日目)

『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』ドラマ現場の見学レポート、前回の話は↓

こりゃ、どえらい作品となるに違いない……!

笑って泣けるジェットコースターのような脚本や、役者さんの演技もさることながら、撮影セットへ足を踏み入れたときに確信した。

なんなんだ、ここは。
わたしがこの日に訪れたのは、“岸本家の自宅”だった。

巨大な倉庫のようなスタジオの中に、一軒家が丸ごと建ってい

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泣きながら進め、七実ちゃんと奈美ちゃんの巻(ドラマ見学3日目)

泣きながら進め、七実ちゃんと奈美ちゃんの巻(ドラマ見学3日目)

『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』ドラマ現場の見学レポート、前回の話は↓

早朝、まだ冷たい空気のこもっている地下駐車場で。

ぽつんと離れて立ってるわたしを見つけ、跳ねるように駆けてきてくれた河合優実さんの姿が、ずっと目に焼きついている。

「奈美さんだ!」

彼女の人柄が、岸本家を岸本家たらしめていると、その瞬間に思った。

そういう“結び目”みたいな人って、本当にいる。

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輝く一等星、草太くんと良太くんの巻(ドラマ見学2日目)

輝く一等星、草太くんと良太くんの巻(ドラマ見学2日目)

『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』ドラマ現場の見学レポート、前回の話は↓

ダウン症の人が、連続ドラマでメインキャストを演じるなんて、日本で初めてのことだ。もしかしたら世界でも。

世界中から絶賛された映画『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』を観たとき、ザック・ゴッサーゲンみたいな名優が日本にもいたらいいのに、とわたしは強く強く願っていた。

まさかそれが、わたしの原作で叶うな

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ついに出会った!岸本家と岸田家の巻(ドラマ見学1日目)

ついに出会った!岸本家と岸田家の巻(ドラマ見学1日目)

わたしが書いた『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』がドラマ化され、撮影現場へ行けることになった。

「こんな機会はめったにないんやから」

という魔法の言葉を唱え、岸田家の母と弟とわたしの三人が神戸からアホみたいな顔をして駆けつけた。これを唱えたのは、ユニバで滝壺に落ちる瞬間の写真を1500円で買わされた時ぶりだ。

前入りもして、朝7時に起きた。

ドラマ化も初めてなら、現場も

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