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飽きっぽいから、愛っぽい〜記憶と場所を巡る連載〜

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講談社『小説現代』で連載していたエッセイがnoteでも全文読めます。地元の神戸市北区、修行の北海道小樽、一人暮らしの東京……記憶と場所を紐づけてなにかを取り戻していきたい。(イラ…
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飽きっぽいから、愛っぽい|混浴のバスケットボール@岩手県の老舗温泉旅館

飽きっぽいから、愛っぽい|混浴のバスケットボール@岩手県の老舗温泉旅館

キナリ☆マガジン購読者限定で、「小説現代1・2月合併号」に掲載している連載エッセイ全文をnoteでも公開します。

表紙イラストは中村隆さんの書き下ろしです。

温泉の季節がやってきた。

わたしは無類の風呂好きである。

昔の平城京のごとく病魔に襲われまくっている家系である岸田家では、健康一番、カステラ二番。母は「食事と睡眠と風呂だけはしっかりしとき」と耳にタコができるほど言う。わたしが実家で暮

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飽きっぽいから、愛っぽい|家族旅行は白く霞んで@鳥取県の大山の麓

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キナリ☆マガジン購読者限定で、「小説現代5月号」に掲載している連載エッセイ全文をnoteでも公開します。

表紙イラストは中村隆さんの書き下ろしです。

幼いころ、弟はいつもフードつきのスウェットばかり着せられていた。

障害の特性なのか、同年齢の子どもたちに比べると明らかに落ち着きがなく、彼はまるで跳ね回るパチンコ玉だった。

ついさっきまで地面へ座っていたと思えば、ワープしたかのような速さで道

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