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飽きっぽいから、愛っぽい〜記憶と場所を巡る連載〜

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講談社『小説現代』で連載していたエッセイがnoteでも全文読めます。地元の神戸市北区、修行の北海道小樽、一人暮らしの東京……記憶と場所を紐づけてなにかを取り戻していきたい。(イラ…
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#連載

飽きっぽいから、愛っぽい|川に弁当を捨てる祖父@久寿川

飽きっぽいから、愛っぽい|川に弁当を捨てる祖父@久寿川

キナリ☆マガジン購読者限定で、「小説現代5・6月合併号」に掲載している連載エッセイ全文をnoteでも公開します。

表紙イラストは中村隆さんの書き下ろしです。

「お義父さん、久寿川にお弁当を捨ててたの」
告別式の朝、伯母は涙ながらに語った。

「それも毎日よ」

わたしは、なにも言えなかった。
笑いをこらえるのに必死だったのだ。

飽きっぽいから、愛っぽい|書く、出会いなおす@福岡県糸島市

飽きっぽいから、愛っぽい|書く、出会いなおす@福岡県糸島市

キナリ☆マガジン購読者限定で、「小説現代11月号」に掲載している連載エッセイ全文をnoteでも公開します。

表紙イラストは中村隆さんの書き下ろしです。

実家に帰ると、母は朝食を作ってくれた。

お手製のホットドッグは、ウインナーの下にパリッとしたレタスが敷かれている。一人暮らしのわたしにはない発想だ。レタスは値段が高いのにでかくて使いきれないから買わないし、買っても挟むのが面倒だからそのままバ

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飽きっぽいから、愛っぽい|家族旅行は白く霞んで@鳥取県の大山の麓

飽きっぽいから、愛っぽい|家族旅行は白く霞んで@鳥取県の大山の麓

キナリ☆マガジン購読者限定で、「小説現代5月号」に掲載している連載エッセイ全文をnoteでも公開します。

表紙イラストは中村隆さんの書き下ろしです。

幼いころ、弟はいつもフードつきのスウェットばかり着せられていた。

障害の特性なのか、同年齢の子どもたちに比べると明らかに落ち着きがなく、彼はまるで跳ね回るパチンコ玉だった。

ついさっきまで地面へ座っていたと思えば、ワープしたかのような速さで道

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