スポーツ音痴のわたしが、パラリンピックでアレするまで(前編)
2020年、ハロウィン当日だというのに浮かれポンチが嘘みたいに姿を消している渋谷でのことだった。
全財産を使ってボルボを買った件がおおごとになり、テレビやラジオにたずさわる人々が手にとる「GALAC」という業界紙から取材の依頼をいただいた。
それはそれは優しい取材班の方々で、おだてられた猿よりも迅速に木から木へと飛び移り、いることも、いらんことも、ペラペラとしゃべくり散らかしているうちに時間は過ぎて。
「本当は今日、岸田さんに誰より会いたがっていた副編集長の渡邊がインタ