862万通りの中から、肌の未来を選んできた〜アペックスとわたし・後編〜
28年、顔面になに吸わせたらいいかわからずに生きてきた、岸田が「肌資産にする」ため、ポーラに駆け込んだ話の続き。前編はこちらから。
※こちらの記事は、ポーラのPRで元気にお送りします!
本邦初公開、これが岸田奈美の肌だ
3分くらいでデータセンターから返ってきた分析結果が、タブレットに映し出された。
これが!
本邦初公開!
岸田奈美の!
肌だ!
読者は一体、なにを見せられているんだ!
「コンディションが肌の今の状態で、ポテンシャルが肌の未来の状態です」
「肌の未来!?」
「はい。岸田さんのお肌がこれからどれくらい機能を発揮できるか、わかるんですよ」
なんとなくスキンケアというのは、先の見えないマラソンを走り続けるようなイメージを持っていたので、肌の未来が予測できるなんて心強いにもほどがある。資産っぽいぞ。
ベタつきを回避していたつもりが、まさかの皮脂不足
タブレットを見ながら、塩見さんがひとつずつ説明してくれた。
「5段階で数値が低いところが、今の肌に不足しているものです。たとえば形・色では、エイジング毛穴だけが『2』になっていますね」
「エイジング毛穴ってなんですか?名前からして怖い」
「開いたりたるんだりして、目立ってしまう毛穴です」
そういえば、最近はしっかり保湿しても毛穴の開きが目立ったり、ファンデーションで隠しても時間が立つと見えてしまったりすることがあった。
「ゆらぎタイプでは、安定・ニキビ・敏感の3つのうち「安定」と出ていて、全体的に高い数値で安定しているのですが、皮脂が『1』ですごく低いですね」
「えっ、もしかして、油分が足りてないってことですか?」
「そうです」
びっくりした。
画面と塩見さんを、二度見した。
わたしは肌がベタつくと、テカって見栄えが悪いと思っていた。
肌がカサカサになることもないので、なんとなく化粧水や乳液は油分の少ない「さっぱりタイプ」を選んでいたし、乳液も少なめに塗っていた。
その独断が、愚かな間違いだったのだ。
「表面ではベタついているように見えても、肌の深いところで皮脂が不足し、乾燥している状態があるんです。岸田さんは水分の数値も『3』で低いので、乾燥しやすい肌になっています」
肌が乾燥してうるおいが減ると、化粧くずれしやすくなったり、しわやひび割れのリスクも高まったりするらしい。まさか、皮脂不足だったとは。
やっぱりぜんぜん、肌の声、聞こえてなかったじゃん。
油を求める現場に、油の供給を絶っていた。
もう少しで、たまりかねた肌の暴動が起きるところだった。岸田奈美オイルショックを、未然に防がねばならない。
未来のポテンシャルで有頂天に
「そして、岸田さんの肌の未来のポテンシャルですが……」
ごくり。
「表皮が『5』、真皮が『4』、皮下組織が『5』でかなり高い数値です!素晴らしい!」
めちゃくちゃ嬉しくて、しばらくこのポーズをとって見せびらかしていた。
ポテンシャル採用、という縁のなかった言葉が唐突に思い浮かんだ。
嬉しい。
肌の未来が明るいと知っただけで、こんなお祭り状態になるとは。
「シンピってなんですか?神秘的ななにかを秘めているということ?わたし、秘めちゃってます?」
「いえいえ。真に皮と書いて、真皮です!」
肌というのは、実は三層あるらしい。
モナ王みたい。
一番上、目に見えている部分が「表皮」。表皮のポテンシャルが高いと、うるおいを保ち、透明感のある角層を生み出しやすい。
二層目が、「真皮」。真皮のポテンシャルが高いと、ハリや弾力を生み出しやすい。
三層目が、「皮下組織」。皮下組織のポテンシャルが高いと、肌へのあらゆる衝撃ダメージを吸収しやすい。
ただ、これで満足していては、いけないと思った。
なぜならこれは可能性の話で、絶対にわたしの肌が未来もキレイというわけではない。ポテンシャルを引き出せるかどうかは、己にかかっている。
しかもたぶん、わたしは今までほぼ何もスキンケアらしいことをしておらず、適当に塗りたくっているだけで、最近はしみなども現れている。このままでは、肌パワーが下がっていくばかりだ。
それを助けてくれるのが、アペックスなのだ!やったぜ!
862万通りから、わたしらしいものが選ばれる
アペックスは、一人ひとりの肌にピッタリのアイテムを選ぶ、パーソナライズドサービスブランド。自分だけのスキンケアやベースメークをカスタマイズできます。
クレンジング、洗顔料、保湿化粧水、美容液、乳液・クリームの基礎化粧品から、日焼け止め、化粧下地・ファンデーション、フェイスパウダーまである。
ブランドコンセプト「私のいちばん、と生きていく」の通り、自分にあったコスメを選ぶことで、思い描く未来を選びとっていくという願いが込められている。強い。好き。
https://www.pola.co.jp/brand/apex/special/
とはいえ、わたしは、アペックスをなめていた。
選べるったって、せいぜい「さっぱり」か「こってり」くらいだろうと思っていた。こってりってラーメンかな。さっぱりの反対語ってなんなんだろう。
「862万通りのパターンから、岸田さんに合ったものをお選びします」
耳を疑った。
ポーラ、いちいち出てくる数字が、でかすぎる。
「いま、なんと……?」
「7アイテムがそれぞれ複数種類あるので、それをお客さまの肌ごとに組み合わせると、862万通りになるんです」
奇跡、の二文字が浮かんだ。めぐりあいとは奇跡。
星の数ほどある中で、出会えたことに感謝。
なにかを悟りそうになっているわたしに、塩見さんがタブレットを見せてくれた。
わたしの生活習慣と肌の状態から、いちばん必要な成分を含んだアイテムが次々に映し出されていく。
洗顔料は、油分を落としすぎないように。乳液・クリームは足りていない皮脂を補うように、油分を補給しやすいものが選ばれてる。
毛穴の開きが目立つので、美容液は毛穴の広がりを抑えるものかつ、ゆらぎが安定している肌にあうものを。
小説の伏線回収みたいに、さっきのお悩みがどんどん、解決されていく。
クレンジングでオイルタイプのものが表示されて、わたしは「あっ」と気づいた。
「わたし、まつげエクステをしていて、オイルが使えないんです!やばい!」
もはや皮脂のためなら、このまつげも切り捨てごめん、の心持ちでいたのだが、アペックスの包容力は軽々と上回っていく。
「大丈夫ですよ!オイルタイプの他に、ミルクタイプ、クリームタイプがあるので、クリームタイプにしましょう」 ※オイル、ミルク、クリームタイプともに、まつげエクステンションをされていても、ご使用はいただけます。
なんと、アペックスは成分だけではなく、テクスチャーも複数種類がある。つまり、成分は一緒でも「こっちの方が塗りやすい!」「こっちの使い心地が好き!」というのを選ばせてくれるのだ。
化粧下地とフェイスパウダーも、わたしの肌の色にぴったりだった。わたしは昔から目の下に消えないクマが二匹、すみついているのだが、一瞬でいなくなった。
だけど、わたしの貧乏性小市民が、再びひょっこり顔を出す。
「今回は取材で全部使わせてもらえるけど、自分で買い足すとなったら、7アイテムを3ヶ月くらいで買い続けるのはお財布が厳しいかも……」
作家業と打線は、水物なのだ。
そんなわたしに対し、塩見さんはどこまでも女神だった。
「選ぶアイテムの優先順位もタブレットで表示できます。岸田さんの場合は、特に皮脂が不足しているので、1アイテムだけ買うときは乳液・クリームを優先してください」
こんなに優しいことが、あるのかよと感動した。先回り感がすごい。
ビューティーディレクターは、伴走者でありながら、給水所でもあった。
相談しながら必要なアイテムを選んで購入すると、通常は最短で4日、長くて一週間ほどで、購入したアイテムが送られてくる。まずは少しずつ試したいという人には、スキンケア5アイテムが2週間試せるキットもあるらしい。すごく楽しみ。
はじめてのエステで、ガウンの着方がわからない
肌分析だけでも、アペックスを使って自宅のケアだけでも良いのだけれど、なんとパーソナルエステも受けられる。
受けたい。
エステなんて、生まれてこのかた、受けたことない。
正直、いたれりつくせりの連発で、岸田の肌は困惑して今ごろ集会が開かれているのではないかと思ったが、受けたいものは、受けたい。
これが、わたしの肌の状態にあわせて、肌をブチ上げてくれるエステメニューだ!
エステのガウンをどう着たらいいかわからず、スカートのように腰にまいてしまい、上半身丸出しの南国少年パプワくんみたいになった。
様子を見にきた塩見さんが優しく「お胸の上から着てくださいね」と言ってくれた。塩見さんは南国少年にも優しかった。
蒸しタオルに顔をつつまれ、目を閉じるとすぐ、夢のような匂いが鼻をくすぐった。
極楽浄土の成分を煮詰めて抽出すると、こういう匂いになると思う。
気持ちよすぎて死んだのかと思ったが、ポーラオリジナルのバスエッセンスとのことだった。
「コアビューティーというEMS(電気)の機械で、お顔の筋肉を動かしていきますね」
極楽浄土から聞こえてきた塩見さんの言葉に、とろけきっていたわたしの顔はこわばった。
わたしは、EMSがとにかく怖い。
高校生のとき、知り合いの整骨院でアルバイトをしていたら、オッサン院長(仲良し)が「これつけてみ」とわたしの腕にEMSの治療機を貼りつけ、あろうことか最大電流を流されたことがあった。腕が大蛇のようにはねた。スパイの養成訓練か。
ゲラゲラ笑うオッサン院長にキレたわたしは、取っ組み合いにもつれこんだ。良い子は絶対にマネをしてはいけない。
でも、塩見さんは、オッサン院長の数億倍、人間力があった。ものすごく軽い周波数からはじめてくれて、痛みを感じることなく、わたしはただ筋肉がぴくぴく動いてるのをおもしろがった。
デスマスクを作られているわけではない。
写真を見たら、思った以上に、デスマスクだったけど。
なんで口を開けてるねん。
「アペックスで普段使いする10倍の量の美容成分を、染み込ませます」と塩見さんに言われ、白いマスクの下でおそれおののいた。10倍の量を注入された顔面は、もう会議どころではない。
マスクが塗り重っていくたびズシン、と心地よい重みがあった。
美しさには、確かな重量があるのだと、ぼんやり思った。
途中から、塩見さんのハンドマッサージが気持ちよすぎて、完全にわたしはうわごとを話していた。なにも記憶がないのに、ボイスレコーダーを聞き返すと、たしかに何かを話している。「明日の昼にお風呂を食べたので」とか言ってた。怖い。
写真で伝わりきらないのが残念だが、終わったら目がでかくなり、顔が小さくなってきたので、このすがすがしい笑顔である。
なにより、心と身体が軽くなっていた。名作風に言うと、塩見さんはわたしからとんでもないものを盗んでいきました。くすみと、むくみと、つかれです。
テンションが上がりすぎたので、終わったあともポーラでわたしと母の来月のエステも自腹で予約し、母に最終兵器みたいな化粧品を買って帰った。
肌の声が聞こえた気がした
わたしは、わたしという乗り物を運転している、パイロットにすぎない。
ときには振り回され、心のありかもわからなくなり、どこが故障しているのかも見えなくなる。
そういう時に、信頼できるメカニックがいれば、立ち回りが変わる。船のドッグ、車のピットイン、おもちゃの修理工場みたいに。
わたしは今日まで、肌の声が聞こえなかった。
それが、肌分析と塩見さんの協力と、肌トレーニングのおかげで、声が聞こえた気がした。少なくともわたしは、今のわたしの肌が喜んでいることがわかっている。
一週間して、わたしだけのアペックスが届いた。(今回はトライアルキットではなく、すべて製品版)
めちゃくちゃパッケージがかわいいのだが、このデザインも、ひとりひとり違うらしい。どこまで感動体験をくれるのか。
まだ使って一週間ほどだけど、ものすごく調子が良くて、いろんな人からも気づかれるようになった。これは本当。
ちなみに感動しすぎて、エステの更衣室にボイスレコーダーもネックレスも忘れたまま帰っていた。ポンコツすぎる。
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