見出し画像

絵の教習を受けたら、コアラとトナカイが生まれた

ここまでの話は、事実上の前編をご覧ください。

※前回に引き続き、念のために書き残しておきますが、ワコムさんからはお金や金銀パールのたぐいは一切いただいておらず、あるのはマジで「社員さんから全力で応援された」という事実だけです。笑ったので、写真撮ってもらって私が勝手に書きました。

イラストの描き方を教えてくれるということで、ワコムの東京オフィスに行きました。

教えてくれなくて……いいんだけど……なあ……。

何度も途中で「本当は描くつもりないんです」って言おうとしたんだけど。

メールをくれた人がものすんごい嬉しそうに「私の名前もナミなんです!」「同席するもう一人はミナなんです!」「コウジ(私の父の名前)もいます!」って紹介してくれるもんだからさ。

さっぱり断れねえ!
良い人たちすぎ!陽気!

しかも。

画像1

しゃ、社長まで来ちゃった〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!

これ、めちゃくちゃノリノリで親指立てて笑ってるけど。
私は「なんでやねん」をため口で連発してた。

仕事でも打ち合わせでもなんでもないのに……?
一部上場企業の……社長ぞ……?

「エッセイめっちゃ好き!会いたかった!狂気だよね、もはやポップな狂気!最高!」と、社長から「狂気」を連呼されてめちゃくちゃ褒められました。

画像2

ポップな狂気が、数分後にこのざまである。

褒められた嬉しさと、「え?マジで描くの?」の動揺が、交差した顔。

「これまでに絵を描かれたことは?」

「あ、えっと、二科展に入賞したことが……(イキる奈美)」

「に、二科展!?すごいじゃないですか!!!!!!!!」

……バカッ!奈美のバカ!
どうして、いつも、初対面の人にイキり出すの……!

一度描いてみてくださいと言われたので、冷や汗をかきながら描き始めた。

もう後戻りはできない。

画像3

※液晶ペンタブレットは、ワコムさんが貸してくれた。プロっぽい。
※使った描画ソフトはCLIP STUDIO PAINTというやつらしい。

クリスマスっぽいものを描けと言われたので、トナカイを描いた。

画像4

「……うわあ」という、中山先生の声だけが、響いた。

ちなみに中山先生とは、突然出てきた、絵の先生である。

アシスタント背景美塾というところで教えていて、ワコムさんでもたまに教えてるらしいんだけど、ガチの先生である。

先生まで来ちゃった……。

これがアートだ!つって、海原雄山並に押し通せばよかったんだけど。

さすがに。
さすがに、これはひでえって、自分でも思うんだ。

トナカイ(虚無)だもん。

激烈に丁寧で優しくて穏やかな中山先生が、ひとつひとつ、教えてくれた。
ご自分でお手本イラストを描きながら。

すげーの、今どきのペンタブとかソフトとか!
なんか色塗ったり、線まっすぐにしたり、自動でやってくれるの!
科学のちからってすげー!

画像5

画像6

お手本の絵で、先生からゴリゴリに煽られたのは別として。

色の塗り方も教えてくれたんだけど。
いやそれ自体はめちゃくちゃわかりやすかったんだけど。

画像7

もう!!!!!トナカイのことは!!!!!!!!
忘れて!!!!!!!!!!!!!先生!!!!!

画像8

ちなみに、いろんな画像編集ソフトとかで表示されてる、手のひらマーク。
NINTENDO3DSのソフトであった「撫でる」マークかと思ってた。
中山先生に「違います」って言われた。

コミック

これは中山先生が秒で描いた背景と、私が描いたコアラ(虚無)とのコラボ。
漫画描くためのフキダシやトーンも、作り方を教えてもらいました。

手書きだと時間も技術も必要な作業が、思いついたらサッとできるのがすげーよね。
面倒な思いをして、塗りつぶさなくて良いんだよ。
絵の具が乾くのを、待たなくても良いんだよ。

そりゃあね、紙に描くのが好きっていう人もいるだろうけど。

私はどうにも、手書きが億劫で仕方なかったから。
あーあ、幼稚園の時に、パソコンで絵を描く方法を知ってたらな。

虚無はともかく、絵を描くのは、楽しかったです。
すごく。

ワコムの社員さんと、中山先生と、私と、時々社長で。
ワイワイ言いながら「それかわい〜!」って、女子高生のように褒めあいながら、描いてたらさ。

あー、私は絵を描くのが苦手だったけど、誰かに楽しんでもらうのは大好きだったんだな、って思い出しました。

大切なことを教えてくれて、誰でも簡単に絵が描ける液晶ペンタブレットを世に出してくれた、ワコムの皆さんに感謝。

イラスト3

まだ下手だけど、こういうのも描けるようになったよ。

自分の頭の中にあるものと、自分の動かしたい手と、仕上がる絵のイメージがすべてことごとくちぐはぐなので、ちゃんと上手くなりたい。

最後に、ワコムの社員さんに「なんでこんなによくしてくれるんですか」って、日本昔話みたいな質問をしたら。

「単純に岸田さんのファンっていうのもあるんですけど。絵を描いたことが無い人にも、絵を楽しんでもらいたかったので!」という、ハッピーに答えてもらいました。平和か。

※描き方においてなんの参考にもならない情報ばかりですみません。製品のことや描き方などはワコムさんの公式Twitterがおすすめらしいので、ぜひそちらを。

これから絵を練習して、もっともっと、エッセイを読んでくれる皆さんに楽しんでもらいたいので、どうか応援のほど、よろしくお願いします。

絵に興味があるけど一歩を踏み出せなかった人は、一緒に描き始めましょう。

P.S.
ワコムさんから「一人で練習頑張れそうですか」と聞かれて。

「いやあ〜私これから沖縄旅行なんで厳しいっすね。1月も旅行なんで」と、逃げたら。

画像11

速達で携帯用のペンタブが届きました。
旅行が終わるまで練習用に貸してもらえることになりました。
両脇、めちゃくちゃ固められてるな。


画像14

ちゃんと沖縄でも、弟に見守られながら、練習しました。

狂気のプレゼント企画!コアラとトナカイTシャツ

私が描いた「感謝のトナカイTシャツ」か「令和で最もnoteが読まれたコアラTシャツ」、どちらかお好きな方を抽選でプレゼントします。私の自費です。ワコムの社長さんにも贈るので、社長さんとオソロです!

サイズはS〜XLまであります。

画像13

画像12

■応募方法
(1)こちらのツイートを12月31日までにRT(引用RT可)、またはRTじゃなくても記事をツイートしてくれても嬉しいよ

(2)↑のツイートに、リプライ(返信)で「当たれ」「トナカイ良い」「パジャマに良さそう」など、適当にTシャツが欲しい旨がわかることを書いてください。一言で、内容はなんでも良いです。だいたいわかれば。(いらない人に送りつけることだけは避けたい)

(3)1月3日までに当選者にリプライかDMで適当にご連絡します。あまり期待しないでください。

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
note.user.nickname || note.user.urlname

記事にいただいたサポートのお金で、母や弟(岸田家)と「したことない体験」に挑戦し、新しく記事を書きます。いつも応援ありがとうございます!

スキに圧倒的感謝
424
28歳の作家。100文字で済むことを2000文字で伝える。車いすユーザーの母、ダウン症の弟、亡くなった父の話など。講談社・小説現代 連載、文藝春秋2020年1月号巻頭随筆 執筆。コルク所属。 Official WEB→https://kishidanami.com/

こちらでもピックアップされています

岸田奈美
岸田奈美
  • 34本
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。