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【キナリ杯】32の特別リスペクト賞を解説!こんなの書けば受賞できるかも?

おもしろい文章を募る、岸田奈美が個人でおっぱじめた「キナリ杯」、おかげさまでたくさんの人におもしろがって応援してもらっています。

そもそも、おもしろさに優劣はないと思っています。箸が転がっておもしろい人もいれば、知的好奇心を刺激されておもしろい人もいて、恐ろしい物語で怯えておもしろい人もいる。

本当は、書いてくれた作品を全部優勝にしたいのですが、それをすると大変なことになるので、代わりに賞をたくさん増やしました。

ここでは、私がリスペクトを込めて設定した「特別リスペクト賞」の選出基準を解説します。愛しかないので、めちゃくちゃ読みづらいです。

現在32賞!特別リスペクト賞とは?

キナリ杯を応援してくれた「岸田奈美が憧れている人たち」や「岸田奈美の恩人」などをリスペクトして設定した賞です。一部協賛枠もあります。

「すみません、大好きなので賞を作らせてください」などとお伝えするなどして、押しかけて設定したので、たぶん全員めっちゃ良い人か、底抜けのお人好しです。

特別リスペクト賞は、その人をリスペクトしながら、岸田奈美がふさわしい作品を選びます。審査員は変わらず、岸田奈美のみです。


それでは、どんな作品がどの賞にあてはまるかを解説します。この特別リスペクト賞を狙うんや!と、狙い撃ちしてもらっても大いに楽しいと思います。

ちなみに、解説だけで8000字くらいあります。


好きのおすそわけ賞 (respect.佐渡島庸平)

好きなもの、感動したこと、深く考えていること、影響をうけたものなど、自分を構成する事象をおすそわけしている文章に贈られる賞です。

私が作家になったきっかけであり、この波乱万丈な作家生活を温かく、強く、背中を押してくれた人が株式会社コルクの佐渡島庸平さんです。いや、もはや背中を押すというか1m右隣でめちゃくちゃ寄り添った声援を送り続けてくれることもあれば、2km先で焚き火をたいて居場所を知らせてくれることもあるし、気づいたらいなくなってることもある。岸田奈美という作家を愛して、楽しんでくれる、大切な編集者です。


ほぼ日刊キシダ新聞賞 (respect.糸井重里&倉持奈々)

皆さんもご存知、糸井重里さん率いるほぼ日が掲げている言葉と同じく「やさしく、つよく、おもしろく」な文章に贈られる賞です。大切なことなので何度も言いますが、私が勝手に設定しているだけで、非公式です。

noteでエッセイを書きはじめて間もない頃、Twitterで私の作品を褒めてくれた糸井さんに押しかけたことが始まりでした。亡くなった父について、記憶を辿るエッセイを書きたい、とお願いしたところ、ほぼ日という最高の場所を私にわけてくれました。それから倉持さん、永田さん、羽佐田さんなど、たくさんのやさしく、つよく、おもしろいほぼ日の乗組員といろんなところに連れて行ってもらって、いろんな経験をして、岸田は1mmずつ成長しています。


読みたいことを、書けばいい賞(respect.田中泰延)

作者が読みたいものを書いている文章に贈られる賞です。書きたくて書いたという衝動が伺えれば伺えるほど、良いと思います。

私と私の母が大ファンになってしまった、田中泰延さん。Twitterで「めしべがついた花の枝を鼻の穴に突っ込めば、飛んできたおしべが受粉し、花粉は鼻まで届かずくしゃみも鼻水もでない」など、おもしろすぎる言葉のパンチラインを毎日のように繰り出す奇才です。でも実際にお会いしたら、ものすごく優しくて、誠実で、錦松梅が好きなおじさんでした。私は小手先の文章術より、文章の自尊心を上げることの方が大切だと思っているので、この本は「なにを書いたらいいかわからない」と迷っている人に読んでもらいたいです。


阿部広告太郎賞 (respect.阿部広太郎)

言葉で大切な人の心をつかみにいこうとする、まっすぐで熱量のある文章に贈られる賞です。

電通のコピーライター・阿部広太郎さんは、とにかく明るくて優しくて、目の前にいる人の良いとことを探して心から認めてくれて、でも自分には超ストイックっていう……ずっと憧れてる近所のお兄ちゃんって感じなんだよな。阿部さんはコピーライターになりたくて、血の滲むような努力をしてきた人。この本には阿部さんが素手で掴んできた、言葉の選び方が書いています。阿部広告太郎とは、阿部さんが自己紹介をする時に、自分につけたキャッチコピーだとか。


アマヤドリ賞(respect.5歳)

明るく楽しいことをやっている「お祭り野郎」のような文章に贈られる賞です。受賞者には5歳さんから仕事が発注されるかもという噂。

5歳さんはね、もう存在がお祭り野郎ですよね。常にニコニコして、ポジティブなこともしくはエロいことを言って、楽しいからみんなでやろうぜと多くの人を巻き込んでいく。私は最初、5歳さんから執筆の発注をしてもらった「受注者」の立場だったのですが、書いたものの感想はすぐくれるわ、楽しいことにはなんでも誘ってくれるわで、いつの間にか「友人」になってました。この人の周りにいる人、だいたい全員友人なんじゃないかな。5歳さんのことを完全に信用したのは、5歳さんが主催したフリマが大赤字で彼は数十万の出費をして散ったんですけど、「全員集合〜!カレー食いながら、反省会だ!」って爆笑してたのを見た時ですね。数十万散ってんだぞ。


言葉ダイエット賞(respect.橋口幸生)

言葉の贅肉を削ぎ落とし、みんなが読みやすい文章に贈られる賞です。

メール、企画書、就職活動、ブログ、SNSと誰もが文章を書いて発表する場が無限に増えているこの時代に、橋口さんが考えた「言葉ダイエット」という概念はマジでみんな持っておいた方が良い。かく言う私も、十年前は贅肉だらけのわけわからん、読みづらい文章を書いていたクチなので。橋口さんの書く文章も、話す言葉も、思いやりに満ちています。本にも、たくさんの人へのリスペクトと感謝であふれていて、それをちゃんとみんなに学びとしておすそわけしてはります。あと私がアホみたいな勢いで話しすぎても、うんうんって頷いて、最後まで真摯に聞いてくれるから好き。


それ、幡野さんに聞いてみよか賞(respect.幡野広志)

自分の中にある悩みや葛藤や不安について書いている文章に贈られる賞です。解決していてもいいし、解決していなくてもいいです。あなたが書いた言葉で「あ、これ私のことだ」と救われる人もいると、私は思うんです。

私はこの、今までただの二回しか会っていない写真家・幡野広志さんが大好きで、なにかに悩んだら真っ先に幡野さんの顔が浮かびます。幡野さんについては、好きなところが多すぎるので、ちょっとずるいですがcakes(ケイクス)の記事を読んでください。ぜんぶ書いています。


and recipe賞(respect.小池花恵)

おいしくて楽しいごはんや、おやつについて書いている文章に贈られる賞です。

小池さんは、幡野広志さんの編集者のような、マネージャーのような、お姉さんのような、おやつのような、そんな人です。cakesの対談のときも、とても寒いのを我慢して、ずっとまっすぐ、やわらかく、耳を傾けてくれて安心しました。口数が少ない、オトナな人だなと思っていたら、原稿を書いた後の感想のメールがものすごい熱量で、私にたくさんの大好きとありがとうをくれて、今でもそのメールは宝物です。and recipeの「Reizoko ni ALMONDE -冷蔵庫にあるもんで-」っていうシリーズが大好きで、チーズケーキをヘビーローテーションしています。ネーミングもおもしろいので、ぜひ作ってみてください。


あ、そうかも!賞(respect.浅生鴨)

どうでもいいことを考え、空想や妄想をしている文章に贈られる賞です。浅生鴨さんから物書きらしい何かも贈られるという噂。

浅生鴨さんは「突撃!岸田の文ごはん」でお会いしました。なんだろうか、浅生さんはいたって真面目な人なんですけど、それだけでとにかくおもしろいんです。よく迷子になるのにフラフラ散歩へ行くし、なにが本当かわからない嘘をつくし、ネクタイは恐竜柄だし、なんかめっちゃ同人誌作っていつも「困った困った」と焦ってるし。でもそんな浅生さんがおもしろいのは、浅生さんの空想術にあるからです。調べたらなんでもわかる世の中だからこそ、調べないことがおもしろさを生むのかもしれません。


ロバート・ツルッパゲ賞(respect.ワタナベアニ)

純粋な子ども(のような)視点を持ち、自分をさらけ出している文章に贈られる賞です。

会ったことないんですよね、ワタナベアニさん。でもなんか、会ったことがあるような気がします。私のツイートを引用してくれたり、素早いツッコミを入れてくれたりする、近所のタバコ屋のおっちゃんという感じなのですが。とにかく撮られる人物写真の静けさというか、本質をガッとさらけ出させるような写真が大好きなのでいつか撮ってもらいたい。写真の感想なんて滅多に言ったことがないから、語彙がおかしくなってるね。ちなみに「ロバート・ツルッパゲ」は哲学的な本です。知らんおっさんのことではないです。


なに考えてんで賞 (respect.前田高志)

なに考えてんだ!と言いたくなるような文章に贈られる賞です。

前田さんは、私のWEBサイト「キナリ」のロゴをプロデュースしてくださった人です。デザイナーさんが作った複数の案を前田さんがフィードバックするのですが、その速さと、細やかさと、抽象的な美しさや面白さを限りなく言語化する怒涛の「鬼フィードバック」に、私はビビリ倒しました。前田さんのフィードバックで、ものすごくしっくりくるんですよ、デザインが。だから私はてっきり「鬼フィードバック賞」になるかなと思ったら、前田さんが「なに考えてんで賞」が良いとおっしゃるので、なに考えてんだろうなと思いました。前田さんが率いる前田デザイン室の皆さん、熱くて優しくて良い人ばかりです。一度取材で、前田デザイン室が広島県に連れていってくれました。楽しかったな。前田さん、途中で熱出してダウンしたけど。


病理医ヤンデル先生賞(respect.ヤンデル)

医療や病理について書いている文章かと思いきや、才能が巨大すぎるか、瞬発力がキラーマシンくらいある文章に贈られる賞です。

ヤンデル先生、会ったことないんですけど、幡野さんや佐渡島さんと対談してる記事を何度も何度も読んで、ファンだったんです。だからどうしても賞を作りたくて、Twitterでお伺いをたてたら「僕が納得する一発芸してくれたら作ってもいいです」と言われたんですね。秒で作ったんですよ。人生初に近い一発芸「会社員時代、接待の会食で料理を美味しそうに食べる私のマネ」を。そしたら秒で12万人のフォロワーに晒され、私の羞恥と引き換えに、賞の設立を許されました。試合に勝って、勝負に負けました。「才能が巨大すぎる」「瞬発力がキラーマシンくらいある」は、ヤンデル先生が私に言ってくれて嬉しかった言葉です。


たらればワンワン賞(respect.たられば)

ニコニコして前向きな気分になれそうな文章、もしくはFate/Grand Orderについて語られた文章に贈られる賞です。

さっき出てきたヤンデル先生に私が一発芸をTwitterで送ったら、ヤンデル先生よりも先に「合格です!」と返事をしてくれたのがたらればさんです。すごく嬉しかったです。あとからヤンデル先生が「人がメール返してる間にさっさと合格通知を出したワンワンにはあとでレポートを出します」と言っていたのがおもしろくて、この賞を作りました。ワンワン。かわいい。たらればさんはいつも、前向きな気分になったり、役に立ったりすることをみんなにつぶやいてくれるので、嬉しいです。あとFGOばかりやってるイメージもあります。


生と死をかんがえる賞 (respect.西智弘)

生と死について考えたり、自分の体験を書いていたりする文章に贈られる賞です。

西さんは、幡野さんとよくお話をされていて、それがきっかけでお知り合いになりました。幡野さん起点のつながりめっちゃ多いな。生と死については、私の人生において切っても切り離せない問題です。これまでの経験から私はあえて、あまり深く考えないようにしているのですが、西さんは私のような読み手もむやみに傷つけず、優しく、鋭く、体温のこもった記事を書かれています。特に安楽死と緩和ケアをめぐる連載は、とても良いです。


ぴろしのマンガ編集馬賞(respect.長谷川寛)

マンガ家が日々考えていることや、作品について語る文章に贈られる賞です。長谷川さんが愛し、応援しているマンガというコンテンツを 応援するために設立しました。この賞だけは、文章が100字以上入っていれば、マンガの投稿でも構いません。

コルクの長谷川さんは、佐渡島さんと一緒に、私の作家活動を支えてくれる人です。佐渡島さんはどっちかって言うと宿題や知見を共有してくれる人なんですが、長谷川さんは私のエンジンを修理したり、ガソリンを入れてくれる、F1のピットインにいる人みたいな感じです。なにかを書けばすぐ「最高」「これは売れるわ」と言ってくれ、いつも見てくれてる心理的な安心感が551の肉まん並です。あと長谷川さんの奥さんも私のことを褒めてくれているらしくて、これがまた嬉しい。でも長谷川さんの一番すごくて面白いところって、なにかを発言すると、それにピッタリのマンガのコマを爆速で持ってきてアップするところですかね。マンガの知識と引き出しがやばい。詳しくは長谷川さんの編集馬というコンテンツを見てください。


愛とパンク賞(respect.辻愛沙子)

未来をつくるため、愛とパンクの精神で、社会の不条理に負けず突き進んでいく文章に贈られる賞です。

5歳さんの紹介で、一緒にご飯に行った辻愛沙子ちゃん。最初はそのかわいさにフワワァッてなったんだけど、それだけじゃ収まらない魅力があるんですよ。辻さんが喋ってる、イベントの動画やインタビューの記事を読んでいたらわかるんですが、辻さんはめちゃくちゃ世の中を良い方向にしたいと考えていて、そのために自分ができることを全部使ってもがこうとしてるんです。その気高さと、尊さに、一瞬でファンになりました。arcaのWEBサイトに書かれているコピーがとにかく良いので、読んでください。


アカルク賞(respect.堀川歩)

明るく自分らしく生きようとしている、またはLGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー)について書いた文章に贈られる賞です。

前職で、私のことを信じ、支えてくれた堀川歩が独立して立ち上げた会社「アカルク」をリスペクトしています。堀川はトランスジェンダーの当事者なんですけど、本当に、強烈なシモネタばっかり言ってるイメージです。しかもnoteにも書いてはるんですけど、彼めっちゃ文章上手いんですよ。最初会った時は「ハイパーポジティブバカ」みたいな印象だったのに。強烈なシモネタすぎて実名を伏せているらしいので、いつか私が晒してやろうと思います。とにかく優しくて、明るくて、元気いっぱいの堀川歩を皆さんよろしくお願いします。私の母は彼のことを息子と呼んでます。やめて。


2億%大丈夫で賞(respect.岸田ひろ実)

「大丈夫だよ」と言いたくなるような、言われた気分になるような、優しい文章に贈られる賞です。

言わずもがな、うちの母です。昔、私が母を励ますために言った「2億%大丈夫」というテキトーな言葉をすごく大切にしてるらしく、大丈夫な賞を設立しました。みんなで大丈夫になろう。


美しいあの日の思い出賞(respect.島田福太郎)

生まれ育った街、暮らした部屋、通った学校、時間を潰した公園など、懐かしい思い出を美しく書いている文章に贈られる賞です。

島田さんはね、会ったことないんですよ。なんで知ってるかって言うと、ほぼ日刊イトイ新聞で私が連載している「いなくならない、父のこと。」を読んでメールをくれたからです。そのメールには美しい部屋の写真が添付されていて「記事を読んでびっくりしました。僕は、岸田さんのお父さんがリノベーションした部屋に住んでいた者です」って書かれてたんですよ。もうびっくりするやら、感動するやら。絶対に見れないと思っていた、父の残した仕事を見ることができました。本当にありがとうございました。


気高きいかれた女賞(respect.森真梨乃)

いかれた女や恋愛について書かれた、もしくは作者がいかれた女のように見受けられる文章に贈られる賞です。

私の友だちです。オタク友だちであり、お悩み相談友だちであり、俺たちサブカルハッピークソフレンズマブダチって感じです。私が「腹たって仕方ないけど角を立たせたくないから、相手をラップでコテンパンにするため今からHIP-HOPを学ぶ」など頭のおかしいことを言うと、だいたい「それ私が前にやったことあるからおすすめの資料送るね」などと返してくれるのが、森さんです。いかれたことを、大体先にやってくれているので、ものすごい安心感があります。


あなたもホンシェルジュ賞(respect. 東海林真之)

本や読書との出会いについて書かれた文章に贈られる賞です。

協賛枠で設立させてもらいました、応援ありがとうございます!ホンシェルジュさんは、自分だけの本棚を簡単に作れて、新しい本との出会いが生まれるサービスです。タレントさんや作家さんなどが思い思いに、コラムでおすすめの本を紹介していて読むだけでも楽しい。私も「人がすすめているものは好きになる」性質なので、こういう推薦しあえる仕組みは嬉しいな。


応援!エンタメワクワク賞(respect.オーエンズ)

音楽・アート・タレントなどのアーティストやエンタメを応援している文章に贈られる賞です。

https://www.ohenz.com/

協賛枠で設立させてもらいました、応援ありがとうございます!オーエンズさんは、ファンが応援する気持ちをプレゼント・差し入れとしてアーティストに届けられるサービスです。緊急事態宣言で劇場やライブハウスなど発表の場が休止している今、アーティストさんを支援していく仕組みはとても大切だと思います。しかも、売上の一部が社会貢献団体にも寄付されるみたいです。


中卒モンスターズの尾花で賞(respect.尾花龍一)

モンスターのようなインパクトのある文章もしくは作者に贈られる賞です。

協賛枠で設立させてもらいました、応援ありがとうございます!尾花さんが代表を務める株式会社モンスターズは、エンタメを中心とした、デザイン・撮影をしている会社です。まあ何より、中卒モンスターズっていう肩書のインパクトすごいですよね。中卒でモンスターみたいに暴れてる人のことかなって思ったら、中卒でモンスターズという会社の社長さんという意味だった。ハングリーな響きだ。


ーーーーー5月4日追記ーーーーーー

おカネの教室賞(respect.高井浩章)

おカネや経済について書かれた文章に贈られる賞です。難しい話に限らず、身近な豊かさや節約についての話なども大歓迎。

5万部を越える人気経済青春小説(人気経済青春小説!?!?!??!?)の作者さんです。日経新聞を読んでても他人ごとに感じる、高校の政治経済の授業がわからなさすぎてぜんぶ寝てた、日本で一番大きなメガバンクは日本銀行だと思い、会社員時代に銀行員向けの研修商材を日本銀行に飛び込み営業し追い返された、などの経歴を持つ私でもすごくわかりやすい本です。おカネの勉強にもなるし、ストーリーもおもしろい。はじめてコルクに行った時、隣にいるマンガさんが、朝から晩までこの本のコミカライズのキャラクターを描いてああでもないこうでもないと練ってて、愛されてるなと思いました。


素振りでホームラン賞(respect.徳力基彦)

今回のキナリ杯で、初めてnoteに登録して投稿した文章に贈られる賞です。キナリ杯の応募記事だけではく、そのあとにも記事を投稿しているとさらに選ばれやすくなります。

徳力さんは敏腕noteプロデューサーですが、今回は完全なブロガー(個人)として協力してくださいました。イケメンすぎやしないかい。徳力さんとは「noteのつづけ方」というイベントで一緒になって、その時に「noteがバズるには」みたいな話になったんですね。私は1ヶ月に1回のペースで、考え抜いた渾身の記事を投稿する、だったんです。徳力さんは、毎日素振りみたいに記事を投稿してホームランを狙う、だったんです。すごいなと思って。なにがすごいって、ガチで徳力さんはほぼ毎日noteを投稿してて、この間は連続300日投稿してたんですよ。note界の金本知憲かよ。頭部に死球が当たろうとも次の打席でホームラン打つタイプのブロガーだよこの人。その栄誉を讃え、とりあえずバットを振ってみたあなたに、この賞を捧げます。


ーーーーー5月5日追記ーーーーーー

夜明けのカラス賞(respect.牧野圭太)

クリエイティブとコミュニケーションの可能性にあふれる文章に贈られる賞です。広告、コミュニケーションデザイン、企画など。

株式会社カラスの代表・牧野さん。めちゃすごいクリエイターが勢揃いして先生を務めるクリエイティブスクール「NOVUS」や、新しい世界で私たちができることを語り尽くすカンファレンス「NEW WORLD」など、世に散らばるいろんな才能を見極めて、巻き込んでいく力がすんげー人です。でも私的には、牧野さんがぶっちゃけた「僕は結婚ができない。」っっていうnoteが好きです。どうでもいいですが、私が作家になる時、ご飯をご一緒して、そこにアカルクの堀川もいたんですが、牧野さんの天才を尊敬して寄り添う姿勢に感銘をうけ、なぜか堀川が「岸田は牧野さんに会えて幸せです」と号泣する事件がありました。賞の名前はあえてダサくしてやりました。


ウルトラハッピーラブファミリー賞(respect.shin5)

家族へのハッピー&ラブにあふれた文章に贈られる賞です。あなたが家族とみなせば、それは家族です。

Twitterの140文字に込められたハッピーやラブやファミリーのことが、なぜかマンガになったり、小説になったりしているshin5さん。わたしは最近もっぱら一人なわけですが、暗い部屋にて一人で大五郎を引っかけながらshin5さんの言葉を読むとファ〜〜〜〜!と脳内にシルバニアファミリーのごとき存在しない幸せ家族計画が10年分くらい進行し、そのあとさめざめと泣きます。これがクセになるんや、ととのうねん。好きなのは奥さんとのLINEシリーズ。昨年、私がフリーマーケットでコーンフレークを売るという奇行に出たとき、家族で買いにきてくださって、まじで見た目もウルトラハッピーラブ好青年すぎたので、賞の名前はあえてダサくしてやりました。

ーーーーー5月9日追記ーーーーーー


スズメバチのルンバ賞(respect.あの日のスズメバチ)

生命の尊さ、儚さ、美しさを書いた文章に贈られる賞です。私が臆病で、浅はかで、おっちょこちょいが故に巻き込んでしまったあの日のスズメバチさんに敬意とお詫びの気持ちを、ここに表します。


ーーーーー5月13日追記ーーーーーー

令和の大恋愛賞(respect.トイアンナ)

新しい時代、恥ずかしげもなく大っぴらに恋愛を叫んでくれた文章に贈られる賞です。

トイアンナさんがキナリ杯への協力を申し出てくれた時に、「あれっ、この人の名前見たことある……」と強烈な記憶が一瞬でフラッシュバックし、連載「トイアンナのしくじり恋愛」を思い出しました。恋愛で盛大にしくじってばかりの私は、トイアンナさんの記事を読みながらウワァァァアわかるぅぅうぅぅぅと悶絶していたものです。2番目の女がどう見えているか、忘れられない女になるにはどうしたらいいかなど、かゆいところに手が届く(そんなところかゆくなってどうする)題材に救われました。身近な女友達より恋愛を解決してくれる。


文豪どうかしてほしい賞(respect.進士素丸)

これから文豪になってほしい、あわよくばどうかしてる逸話が後世に残るくらいの売れっ子になってほしい小説の文章に贈られる賞です。

Twitterをディグっている人なら、一度は見たことがあるのではないでしょうか。「文豪どうかしてる」ツイートを。正直ぜんぶ大好きですが、私がとりわけ好きなのは太宰治のどうかしてるエピソードです。井伏鱒二放屁論争が最高すぎる。進士さんのなにが良いって、短い文章に埋め込められたパンチラインと、エピソードの抜き出し方が上手すぎて、シュールな爆笑を生み出すスゲェ力技です。みんなが文豪を身近に感じられるムーブメントを作ったのは、本当に偉大!

ーーーーー5月19日追記ーーーーーー


旅立ちのSUN賞(respect.ざっつさん)

旅にまつわる文章に贈られる賞です。協賛枠で設立させてもらいました、応援ありがとうございます!ざっつさんさん(さんさん、太陽がサンサン!って歌いたくなるね)は完全に一般の個人の方なのですが、カンパを申し出てくださったメールが、太陽のように暖かすぎて。

「人生を振り返った時に『この10万円の使い方』は忘れないだろうなという確信にも似た何かを感じたので、思い切って支援させて頂きます!」

優勝です。

もちろんお会いしたこともなければ、絡んだことも今までになかったわけですが、noteのプロフィールを読むときっと旅が好きなんだろうなと思ったので、そういう賞にしちゃいました。


STAY AT SWEET MY HOME賞(respect.空き家活用株式会社)

お家(暮らしや引越しを含む)にまつわる文章に贈られる賞です。協賛枠で設立させてもらいました、応援ありがとうございます!

なにがって言うと、私も空き家あるんですよね……祖母の……。大阪の一等地にバグみたいに残ってる古い土地と長屋なんですけど、どうしたもんかと地元の不動産屋あたってみたら、マジのナニワ金融道みたいなおじさんが出てきて、ギッタギタのメッタメタになめられ、心が折れました。最終的にバーで知りあった、2回しか会ったことのない会社員の方に無料で貸しているので、こういう時に空き家活用株式会社さんと出会っていたらなと思いました。いや切実に。空き家持っている人は読んでみましょう。

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記事にいただいたサポートのお金で、母や弟(岸田家)と「したことない体験」に挑戦し、新しく記事を書きます。いつも応援ありがとうございます!

スキに圧倒的感謝
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28歳の作家。100文字で済むことを2000文字で伝える。車いすユーザーの母、ダウン症の弟、亡くなった父の話など。講談社・小説現代 連載、文藝春秋2020年1月号巻頭随筆 執筆。コルク所属。 Official WEB→https://kishidanami.com/

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コメント (4)
しまった、これ読んでからターゲット絞って応募すれば良かった。

でもいいんです、舷門ゴーも俺の芸風だ!
多分小説で応募させて頂きます!
よろしくお願い致しますm(_ _)m
すいません。
賞の名前だけで、胴体が筋肉痛です。
ノミネートされるだけでも、相当な表現力豊かな作品なんだろうなって
容易に想像できます。
あ、私はいち消費者として楽しませていただきます。
そんな宣言は不要でしたか(^^;
さり気なくスズメバチのルンバ賞が追加されているのがツボですw
まだ文章作成中だけど頑張るぞー!
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