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咳が止まらんってのは、こんなにつらいのか。 かれこれ3週間近く、咳が出ている。 コンコン…
こう、なんか、しんどいなーとか、さぼったろかなーとか、ダラダラしたくなって「そこんとこ、…
聞き慣れたばあちゃんの声の、聞き慣れない四文字が、スマートフォンのスピーカーから響いてい…
「さっき先生が回診にきはって……傷の治りが思ったより遅いから、年内の退院も無理やて……」…
キレ散らしてる人の声を“聞く”のは嫌いだが、“読む”のは嫌いじゃない。 なぜか惹かれてし…
「しんどひい」 月曜日、母から電話があった。 2週間前からお腹の痛みをうったえ、先週、病…
「なんかちょっと……ここの具合が悪いねん」 お腹をさすさすしながら、夕飯の席で母が言った。週末なので弟もいた。弟など真っ先に「ええー、ほんまか、だいじょうぶか」と慮るキャラなのだが、今夜ばかりは、待てど暮らせど慮る気配がない。 それはわたしも同じで、なんと声をかけたらいいかわからなかった。 わたしたちの目の前には、すき焼きの鍋があるのだ。 それも、ええ感じに煮えたぎっているのだ。 わざわざデパ地下の肉屋で極上肉を調達し、米もぴかぴかに炊いた。さっき混ぜた卵だってコレ
キナリ☆マガジン購読者限定で、「小説現代4月号」に掲載している連載エッセイ全文をnoteでも…